辺野古沖船転覆事故は、事故というかほとんど事件なのではという気がしてきました。

日がたつにつれて次々に悪い話がダラダラと出てきて、なにひとつ良い材料など見当たらないので、治まりがつきそうにありません。学校側にもカツドーカ団体側にもまともな大人が一人もいないというのは、驚くべきことです。

学校も学校ですが、団体のほうも実にアレな連中で、あらゆることの責任の所在が全く不明というどうしようもない集まりです。何せ、亡くなった生徒を乗せていたほうの船の船長自身が、俺のせいじゃない、死んだもう一人の船長のせいだ、とか抜かしているようなありさまですからね。

辺野古沖船転覆事故について、一昨日の夜に同志社国際高校が開いた生徒の保護者らを対象とした説明会では、亡くなった生徒の母親からも発言があったようです。

[母親]「辺野古のコースを選んだ時に(娘に)何で辺野古を見る必要があるのって聞きました。『お友達と綺麗なサンゴ礁が見たいから』って言っていました」

生徒本人は「お友達と綺麗なサンゴ礁が見たい」と言っていたそうです。

それではここで、カツドーカの言っていることを振り返ってみましょう。

報道陣の取材に応じた女性[抗議活動家]は‥‥亡くなった同志社国際高(京都府)の女子生徒(17)に対しては「本当に申し訳ない。思いはきっと、『辺野古のこんな無謀な工事はやめてくれ』という意味で辺野古に来ていただいたと思う」と述べた。

カツドーカが言うには、亡くなった生徒は「『辺野古のこんな無謀な工事はやめてくれ』という意味で辺野古に来て」いたという話です。

──何をほざいているのですかね。

事前の話では、当該学習コースは、船で海から辺野古を見たのち美ら海水族館へ向かう、という話でした。亡くなった生徒はきれいな珊瑚礁が見たくてこのコースを選んだのです。そして、断片的な報道映像からも分かるように、船に乗っていた生徒たちは南国ということもあって軽装で、女子生徒たちは普通にスカート姿だったりしました。まさかあんな団体のあんな船に乗ってあんな航行をするなどとは思っていなかったからです。

いろいろなものにつけてやたらと胸糞悪い情報ばかり聞こえてくるので、精神衛生のためにしばらくニュースを読むのをやめようかと思ってしまうほどなのですが、辺野古沖の船転覆事故の話だけは拾っておきましょうか。あれは闇が深すぎるので。

そんなわけで、産経以外は辺野古沖事故の報道にあまり熱が入っていません。4年前に知床沖で遊覧船「KAZU I」が沈没した時の過熱報道ぶりとは大違いです。だいたい今回の事故のほうが「KAZU I」よりありとあらゆる面ではるかに悪質であり、ありとあらゆる面において真っ黒であるにもかかわらず、です。

オールドメディアでの報道が薄い理由ははっきりしていて、

  • 新聞やテレビの多くはふだんからカツドーカたちと交流がある。
  • 抗議船「不屈」船長(死亡)は左翼キリスト教団体の牧師。
  • 抗議船「平和丸」船長は共産党役員。

──という事情によるものであろうことは言うまでもありません。取材担当記者レベルだとああいう人たちとは顔見知りで身内意識がありますからね。

さて、昨夜は同志社国際高校が生徒の保護者を対象に説明会を開いたようです。

問題点はどこなのかというのではなく、本当に何もかもが問題で、とにかくひどいという感想しか出てきません。学校の修学旅行がこんなふうでいいのかと、部外者ながら怒りが湧いてきます。ちゃんとした事前説明がなければ、てっきり屋根、壁、窓のある船室から海をながめる遊覧船だと思うのが普通でしょうに、それがまさかいろんな意味で「あんな船」だったのですから。

それと「平和丸」船長の近況について、新潮が抜き記事を出しています。さぞかし自分の犯したことについて深く後悔し、自宅に閉じこもって、亡くなった生徒への謝罪の涙に暮れているのだろう──と思いきや、スナックで酔っ払って談笑していたのだとか。

人の言葉を話すなと言いたいです。

商船三井の船舶がホルムズ海峡を通過した、という「Bloomberg」による報道が今日未明あったのですが、さっさと商船三井がそれを否定するニュースリリースを出しました。それに応じて「Bloomberg」も記事を追加訂正しています。

「Bloomberg」はイラン筋から情報を得たのではなさそうなので、イランによる情報撹乱ではなくて、船舶の信号の読み違えか何かのようです。

原油タンカーについては、さらにこんなニュースも入ってきましたね:

サウジアラビアを横断してペルシャ湾から紅海に原油を回すパイプラインというのが実はありまして、そちらを使うことになったわけです。ただし、日本が必要とする量の原油をこのルートで十分にまかなえるか分かりませんし、また輸送コストは上がりますから、日本に到着する時点での原油価格は抑えられつつも高止まりになるのでしょう。とりあえず日本が干上がるのは避けられるのかなという感じです。

ところで X (旧Twitter) をながめていますと、ホルムズ海峡について根本的なところで勘違いしている人が多くてびっくりしますね。通行料を払えばホルムズ海峡を通してやるとイランが言っているのだから、払って通らせてもらえばいいではないか、とか。

あのですね──ホルムズ海峡はイランの領海ではないので(厳密にいうと半分だけがイラン領海であとの半分は対岸のオマーン領海)、イランが勝手に封鎖できる法的根拠も権限もないのですよ。もしある日突然、あなたの家の前の公道をチンピラ風情が封鎖して、通りたかったら金を払えとかほざいたら、あなたはおとなしく払うのですか、という話です。普通は警察に通報するでしょう。

イランに対しては、ホルムズ海峡を通らせてくださいとお願いする必要なんかないのです。さっさと通らせろという姿勢でよいのです。あなたの家の前の公道と同じです。

このたびの戦争、そもそも攻撃を仕掛けたアメリカとイスラエルに非があることは確かです。けれども、だからといって、それに対するイランの反応がすべて正当化されることにはなりません。周辺諸国へのヤケクソ八つ当たり報復攻撃(アメリカ軍基地がある所などを狙うだけならまだしも、ドバイ空港への攻撃とか明らかに過剰)のせいで、湾岸諸国は激オコですよ。国連安保理もそういうのはやめろと決議していますし、このほどG7も足並みをそろえて非難しました。その上ホルムズ海峡封鎖ときたら、もうイランは世界を敵に回す気が満々としか思えません。

中東情勢が懸念されている今ですが、憲法9条を活用して湾岸に平和をもたらす良い方法を思いつきました。我ながらとてもすばらしい発想だと感心しています。

まずアメリカがイランを徹底的に攻撃し、戦力を壊滅させて無条件降伏および武装解除をさせたのち、アメリカの占領下でイランに〈9条〉の条文を含む新憲法を制定させるのです。もちろん形式上はイランの自主制定です。改憲は議会の10分の9による発議と国民投票で10分の8の賛成を要件とする、超硬性憲法にするのがいいでしょう。

どうでしょうか。少なくとも護憲を標榜する方々なら強く賛同してくれると思いますが。