辺野古沖船転覆事故について私は連日のように書いていますが、私は別に毎日目を皿にして関連情報をかき集めているわけではありません。毎日のように情報が次々と入ってくるのです。ネットニュースやSNSなどで出回っている話の中で、裏付けが取れたと思われるもの、取れそうなものに限定したうち、それらの一部を時間の許す範囲で当サイトに書いているだけです。書いていないだけでネタはほかにいくらでもあります。逆を言えば、それだけ大量に、毎日ネタに困らないほどの情報があるにもかかわらず、産経を除くオールドメディアがほぼ全く報道していないという異常な状態が2カ月続いています。

さて、先日、ヘリ基地反対協議会の共同代表である浦島悦子氏がクローズドな場で、事故当日の海は穏やかだったという海人うみんちゅの証言があるとの旨の発言をしたことは、当サイトの記事でも音源付きで引きました。その発言について、漁協関係者すなわち海人側が明確に「嘘」と断じています。

地元漁協の幹部が産経新聞の取材に応じ、「辺野古の海人は、反対派から誰も話を聞かれていない」と明確に否定した。 ─(略)─ [浦島氏の発言]に対し、名護漁業協同組合辺野古支部の川上将吾支部長は「海人の証言は噓だ」と指摘した。沖縄気象台によると、事故が起きた3月16日は現場周辺に波浪注意報が出され、波高は約3メートルと予報されていた。

しつこいようですが言っておきます。浦島氏の発言について、このようにきちんと漁協関係者などに取材して検証し記事にした社は、私の見た限り産経以外には一社もありません。そもそも元となった浦島氏の発言を報じたのも、産経以外は週刊誌あるいはネットメディアであり、他の新聞やテレビはどこも報じた様子がありません。

ところで、上記記事は浦島氏の発言に関してだけでなく、後半にさらに恐ろしいことが書いてあります:

抗議船2隻は普段、抗議団体の活動拠点「テント2」で保管されており、出航する際は辺野古漁港までトレーラーに載せて公道を牽引(けんいん)していたが、ナンバープレートなどは確認されておらず、「違法だと伝えたが、改善は見られなかった」(川上氏)という。

川上氏は事故当日、抗議団体の関係者から「2人死んじゃった」と笑いながら声をかけられたといい、「ふざけていると思った。起こるべくして起こった事故。彼ら(抗議団体)は辺野古住民の代弁はしていない。むしろ背中合わせだ」と語った。

私はあのカツドーカたちのことを「人でなし」と繰り返し言ってきました。私の言葉遣いは果たして不適切でしょうか。

辺野古沖船転覆事故について、オールドメディアの中にもようやく少し真面目に取り上げる媒体が出てきました。関西ローカルのABCテレビが一昨日(12日)午後の放送で、同事故の特集を組みました。編集済み動画がYouTubeの同局公式チャンネルで公開されています。

しがらみが多い中で、ABCテレビただ1局が何とかこれだけの特集を組み放送に漕ぎつけたことは、高く評価したいと思います。ただし、内容的にはこれでも不十分で、点数をつけるとすれば55点、しかもほとんどは事故の1カ月後には放映できたであろう内容であり、そろそろ2カ月がたとうというこの時期に見せられても苛立ちます。とはいえ、ゼロよりははるかにマシなので、本事故について追っていない人々には最低限見ておいてほしいものではあります。

ところで、人でなしのカツドーカどもが相変わらずふざけた言動を続けているようです。

案内文の後半部分を拡大してみます:

極右の高市早苗自維政権と産経新聞が率いるキシャクラブメディアが、この事故を徹底利用して米軍辺野古新基地建設阻止闘争に対し、誹謗中傷を繰り返しています。

「何が平和教育なのか」は、教育機関が決めることで、国家が関与してはなりません。今回の海難事故について、社会全体で、なぜ悲しい事故が起きたのか、再発防止のため、何をすべきかを考え、行動したいと思います。

米国によるイラン侵略戦争が泥沼化し、米日軍事同盟が中国侵略戦争を企てている中、辺野古新基地反対運動が、この事故で影響を受け、ましてや、九月の沖縄県知事選挙のプロパガンダに利用されてはなりません。

亡くなった生徒と金井牧師が天国で、高市自民党政権と政治家の動きをどう見ているかを考えたいと思います。

https://x.com/oddysun/status/2054351182970413325/photo/1 より。部分強調は筆者による]

ほぼツッコミどころだけで構成されているような、タチの悪い冗談としか思えない文章であり、「米日軍事同盟が中国侵略戦争を企てている」とかいう妄想は勝手にしてくれればいいとして、それにしても唖然とするのは、転覆事故を政治利用するなと言いつつ「亡くなった生徒と金井牧師が天国で、高市自民党政権と政治家の動きをどう見ているかを考えたいと思います」などと120パーセント政治利用の言葉で締めているところです。つい先日、沖縄タイムスが投書欄を使った〈イタコ芸〉のことで叩かれたばかりなのに、カツドーカどもはまるで分かっていませんね。

改めて、事故で亡くなった武石知華さんの遺族の言葉を読み返してみます:

知華自身も、このコースの背景をほとんど理解していなかったようです。妻が「なんで辺野古を選んだの?」と聞いた際、彼女はこう話していました。 「美ら海水族館に行きたいんだけど、美術館で怖い絵を見るよりかは、お友達と綺麗な珊瑚礁を見る方が楽しそうじゃん」

【Fコース】ボートに乗って海から辺野古を見る → 美ら海水族館

彼女にとっては、ただそれだけの純粋な選択でした。

「沖縄研修旅行の異質さ」 << 「辺野古ボート転覆事故遺族メモ」]
適切な届出や保険の手続きすら欠いたままボートを運航し、知華の命を奪い、17人の生徒を海に投げ出し命の危険に晒すという取り返しのつかない結果を招いた、重大な責任を負うべき組織と行動を共にしている人が、知華をまるで自分たちの仲間であったかのように語ることは到底、許容できません。

知華は、誰かの主張のために沖縄へ行ったわけではありません。

沖縄戦の歴史や経済、文化を勉強し、メイクや服装に悩み、お友達と沖縄へ3泊4日の旅行に行くことを楽しみにしていた、一人の女の子でした。

沖縄のテレビや新聞では、ほとんどこの事故の報道は無いと聞いています。

もしかすると、知華は抗議活動に参加していたと、まだ思われているかもしれません。

SNSにあまり触れない沖縄の年配の方々にも、知華の本当の姿を知っていただきたく、私たちの note のことを伝えていただけると嬉しいです。

「私と知華」 << 同]

この期に及んで「亡くなった生徒と金井牧師が天国で、高市自民党政権と政治家の動きをどう見ているか」などと、知華さんを自分たちの政治的同志のように言うとは、カツドーカどもは遺族に喧嘩を売っているとしか思えませんね。

ちなみに、上記「学習会」を主催する団体の代表世話人である浅野健一氏とやらは X (旧Twitter) でこんなことを抜かしたりもしています:

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https://x.com/hCHKK4SFYaKY1Su/status/2033476992394531312
沖縄辺野古沖で船2隻が転覆し、「不屈」の船長と同志社国際高生徒が死亡した。私は同志社大教授を20年務めたが、同校は沖縄で平和学習をしていた。ネトウヨが、新基地反対闘争が続く辺野古での学習を非難しているが、反対派を敵視する海保が速やかに救助したか検証が必要だ。

カツドーカどもがこんな奴らばかりだということを、なぜオールドメディアはちゃんと伝えてくれないのでしょうか。あいつらは決して平和のために活動しているのではありませんよ。

辺野古沖船転覆事故について積極的に追っておらず、テレビや新聞でしか知らない人たちの多くが、あまりにも報道が少なかったり事実歪曲がひどかったりするせいで根本的なところで重大な事実誤認をしているようだ、という話を聞きました。この事故の問題点などを記してゆくと膨大な量になってしまうため、とりあえず基本的な以下の点だけはぜひ押さえておいてもらいたいと思います。

  • 高校生たちの多くは基地問題にも抗議活動にも関心がなかった。亡くなった生徒は、怖い絵を見せられたりするよりは海で珊瑚礁を見たいという理由で、当該コースを選んだ。
  • 高校生たちは直前まで、抗議船なんかではなく普通に遊覧船に乗る気でいた。当時の彼らの服装を見ても観光気分だったのは明らか。
  • 転覆した2隻はいずれも事業登録をしていない、いわゆる白タク状態であり、本件では保険が利くかどうかも不明。漁港を使わせてもらえないので、乗り降りも消波ブロックという変な場所で行われているというありさま。
  • 2隻はいずれも本来ならせいぜい4、5人しか乗れないかなりの小型だが、そこにそれぞれ約10人を乗せて、海へ出た。
  • 事故では船長1人と高校生1人が亡くなっているが、亡くなった船長は1隻目のほうの船長であり、亡くなった高校生が乗っていたのは2隻目のほう。なお、この2隻目のほうの船長は特に何事もなく生還しているが、事故以来ずっと雲隠れして公の場に姿を見せていない。なぜかオールドメディアの報道では全くと言っていいほど触れられない。
  • 亡くなった生徒以外もほとんどが重軽傷を負っており、ニュース映像などではトリアージタッグが使われていた様子が分かる。
  • 1隻目が転覆した時、2隻目は海上保安庁に通報するとともにすみやかに当該海域を離脱していれば、転覆することはなかった(亡くなった生徒も亡くならなかったはず)と思われる。
  • 事故の日の夜、亡くなった高校生の遺族が沖縄入りしたにもかかわらず、船の運航主体であるカツドーカ団体の連中は駆けつけなかったし、今に至るまで直接謝罪はない。あまつさえ、あたかも亡くなった高校生が自分たちの活動の同志だったかのように言ったり、まるで事故が天災による不可避なもので自分たちに非がないかのように言いふらしたりしている。

──これらだけを見ても、磐越道バス事故と同等あるいはそれ以上に報道で大きく扱われるべきことだというのが、誰の頭でも分かりますよね。

辺野古沖船転覆事故で亡くなった武石知華さんの遺族が一昨日「note」を更新し、同志社国際高校の沖縄研修旅行における辺野古コースの背景事情や経緯の詳細をまとめています。

はっきり言っておきたいのは、本来このような作業をするのは報道機関の仕事だということです。このように詳細をまとめた上で、挙げられている疑問点や問題点についてさらに深掘り取材をして追及する、というのが報道機関、報道記者の役割であるはずです。

ところが、この事故に関しては、産経など一部を除いてオールドメディアのほとんどがその使命を放棄しています。新聞でもテレビでもちゃんと扱っているぞという反論も多少はあるようですけど、「海上保安庁による家宅捜索が行われました」程度のコタツ記事なんぞ「報道」のうちに入りません。どうせ記者クラブとかにメールかファクスで入ってくる広報をコピペしただけでしょう、そんなの。

「SNS等で不確かな情報が飛び交ってしまう時代だからこそ、記者たちの綿密な取材に裏付けられた我々メディアによる報道が重要だ」とかなんとか、一体どの口が言っているのやら。自分たちがやるべき仕事を、四十九日が済んだばかりの遺族にやらせて、のうのうと「天下の公器」ぶっているの、恥ずかしくありませんか。まあ、恥ずかしくないんでしょうな。

辺野古沖船転覆事故について私がしつこく触れてきているのは、オールドメディアによる「報道しない自由」の行使があまりにもひどくて腹が立つからです。同種のものである磐越道バス事故に関する報道の熱さと対比してみると、そのひどさがよく分かるはずです。

また、辺野古沖事故に関しては単に報道していないだけでなく、ほかならぬオールドメディアの手によって情報が歪曲され拡散されたりするのが、実に恐ろしいということもあります。ほうっておいたら、〈亡くなった高校生は能動的に抗議運動に参加しており、沖縄の平和を守る活動家たちの同志、正義に殉じた若き同志だった。海は穏やかだったが運悪く突発的な大波に遭ってしまった。すべて政府が悪い〉という嘘八百の物語が広まってしまいそうなので、それを阻止すべくこんな過疎サイトながらやれることをやっている次第です。

これらは恐らく、SNSなどで辺野古沖事故について追い続けている人の総意であろうと言っても過言ではないでしょう。

オールドメディアの「報道しない自由」がひどすぎるので、普通なら全力取材で集めてきてテレビでガシガシ流すようなネタ、それこそ磐越道事故であれば根掘り葉掘りしているようなたぐいのものも、まるで電波に載っていません。

この、きーこ氏なる方が何者なのかよく分かりませんが、とにかく辺野古沖事故に関する情報のリーク先になっていて、かなりのものがこの人の所に集まってきているようです。なお、SNSだからどうせデマや偽物だろうと思う人も多いかもしれませんが、上掲のデータを含めて独立系ジャーナリストがちゃんと生徒の家族などに裏を取っているものがほとんどです。なぜかテレビには出てきません。

これは2隻目の〈平和丸〉が転覆した直後、同船の船底の上の状況とのこと。つまり、まさにこの時、この船の下で、1人が亡くなっていたわけです。

自律的に冷静に対応している生徒たちがとても立派ですが、それにしても大人の声が全く聞こえてきませんね。役立たずの船長や船員はどこで何をしていたのでしょうか。