消費税増税と軽減税率の件に絡み、キャッシュレス決済にすれば2%のポイントを還元しよう、という話が政府のほうから出てきていまして、まあ、個人的には、ならばキャッシュレス決済しまくろうかというだけのことでして、嬉しいといえば嬉しいのですけれども、しかし客観的にみて制度としておかしいとは思います。

さて、おかしい話だとは思いますが、おかしいと言う人たちがその理由として挙げている事柄がもっとおかしかったりするから困ります。クレジットカードを持てない低所得者層などが恩恵にあずかれない、とか。

嘘です。低所得者でもキャッシュレス決済はできます。

あのですね、デビットカードって知りませんか。クレジットカードと同じように買い物に使えて、リアルタイムで自分の銀行口座から引き落とされ、口座残高が不足していると決済できない、というやつです。銀行へ通帳とキャッシュカードを持っていって「デビットカードに切り替えたい」と言えば、手続きをしてもらえます(大概は無審査。ただし本人確認書類はあったほうがいいかも)。カードは1週間ぐらいで出来ます。

あと、Suicaなどの交通系電子マネーですね。駅の窓口に行って、仮にJR東日本であれば「Suicaを作りたい」と言えば、手続きを教えてくれ、その場で発行してくれます(これも、本人確認書類はあったほうがいいかも)。デビットカードは銀行口座がないと持てませんが、交通系電子マネーは誰でも持てます。

こういうのは、よく分からないからと尻込みしていないで、さっさとやってしまったほうがのちのち楽ですよ。時代なのですから。

初めて武道館でライブをやる時、きっと空席だらけだろうからその言い訳として、誘ったペンフレンドが来てくれなかったのだということにしよう、という発想から生まれたのが爆風スランプの「大きな玉ねぎの下で」という楽曲だそうですが、最近はさいたまスーパーアリーナで空席が多いとライブ自体を中止してしまう歌手もいるようでして。

30年以上前の栄光で食っているのですから、観客がそれくらい集まれば十分だと思いますが。

シリーズもののパック・ツアーみたいに、パンフレットやチケットに最少催行人数を明記しておいたほうがいいのではないですかね。

──と、まあ、こんな感じです。現実はここまで来ています。

分かりやすくいえば、ある程度はスマートフォンや電子マネーというものに慣れておかないと、あと10年もたてば、買い物にも不便するようになる(買い物のできる場所が限られてきてしまう)ということです。

もし今、駅の改札で「自動改札なんか嫌だ。ちゃんと駅員が切符に鋏を入れろ」などと喚けば、どんな目で見られるでしょうか。それと同じです。鳥越俊太郎氏みたいな変な駄々をこねても無駄です。