辞書で引くまでもなく字づらを見ればひと目で分かるはずですが、「号泣」とは〈大声をあげて泣き叫ぶ〉という意味なのに、この語を違う意味で濫用する風潮があってイラッとする近年です。それはともかく──

同情の声がほとんど聞かれませんよね、この件。泣きたいのは母親のほうでしょうが。

ガーシー容疑者の実家が家宅捜索されたのは理由のあることであって、嫌がらせ的なものではありませんし、また、他の報道にもある通りあくまでも妹の口座に絡んでの家宅捜索であって、母親(に限らず親族)の身柄が何らかの形で拘束されたとかいう話でもありません。つまり、同容疑者が言っていることは事実ではありません。お涙頂戴で同情を引きたいならもっとうまくやれという感じですね。

[ガーシー容疑者は]‥‥「もう俺のことはどうなってもいいので。おかんだけはほんまに勘弁してください」と訴えた。
[同]

自分がどうなってもいいのであれば、早く帰国すればいいのに。

知人が先週インフルエンザにかかりまして、これはまた変な時期にと思ったのですけど、そういえば今季はこの変な時期に流行していたのでした。

そしてここ埼玉県でも今月に入って注意報が──

インフルエンザ予防って要するに新型コロナ対策と同じですから、これまでと同じようなことをこれまで以上にちゃんとしていればいいわけです。というわけで、マスクは継続ですな。

私は予防接種を打ってありますが、効果が切れるのが5月ぐらいですので気をつけないと。

野党よりはるかにマシというほかに何の取り柄もなく、先日のG20外相会合に外相を出さないという外交的失態までさらした岸田政権ですが、変な運があったりもするようです。

このように海外メディアで、岸田首相のウクライナ訪問が中共の習主席のロシア訪問と並べて扱われるのは、タイミングの妙ですね。首相の訪ウをここまで延ばしてきたことが逆にいい効果を発するという、驚きの展開となっています。

一方で問題もあります。大きな問題です。首相の訪ウ情報が先にダダ漏れで、報道されまくっていた点です。ポーランド到着時点からカメラが追って生中継しているとか、この情報管理の緩さはどんなタチの悪い冗談なのでしょうか。首相に向けられていたのがテレビカメラではなく工作員の銃口だったら、どうするのですか。

いい加減、官邸の機密管理の態勢を整えておかないとまずいですよ。ウクライナの件が特別ということではなく、これから日本に近い所で何やら起こりそうな状況でもあるのですから。とりあえずあの馬鹿息子は政治から遠ざけないといけませんよね。

韓国の尹大統領の述べた事柄は概ねまともではあるのですが──

いかんせん、嘘つきで約束を守らない国として世界におなじみの韓国の大統領が、こんなまともなことを言うなどとはにわかには信じがたく、何か裏があるのだろうと穿った見方をしてしまうのを禁じ得ないのが正直なところです。

何せ、日本は韓国に対して一言も謝罪したことがないだの、賠償に類するカネを一ウォンたりとも出したことがないだのという大嘘を、ついこの間まで(いや、今でも)官民を挙げて大声で喚き続けていた(いる)のが韓国という国で、報道機関すら平気でそういう大嘘を垂れ流すものだから非常に悪質です。それも、単に国内で騒いだり日本に言いがかりを付けたりするだけでなく、世界に向けてあらゆる方法で発信(けったいな銅像をあちこちに造ったり、Kポップのアイドルを使ってアレしたり)し続け、それこそゲッペルスが言ったという「嘘も百回言えば本当になる」を実践してきているのが、韓国という国です。尹大統領の本気度をどの程度あてにしてよいものやら。

やはり韓国という国に対しては油断せずに注意し続けるべきです。

尹大統領は「もう日本に対し堂々と、自信を持って接しなければならない」とし、「韓国が先行して(両国関係の)障害を取り除いていけば、きっと日本も応じる」と期待を示した。
[同]

ほらほら、こういう言い方が引っかかるのですよね。「韓国が先行して(両国関係の)障害を取り除いていけば、きっと日本も応じる」という言い方ですよ。問題を作り出してきた(いる)のは韓国側だけであり、問題の解決に努めるのは韓国側であって、日本側には何も「応じる」べきことなどないのに、あたかも何か日本側にも問題があるような言いぐさですね。正しくは〈(両国関係の)障害を取り除くのは、それを作り出してきた韓国の責務である〉と言うべきですよ、尹大統領閣下。

こちらにどんな問題があるのか、言えるなら言ってみろよ、この嘘つきで約束を守らない国め。