これはちょいと残念な話ですね。

衆院議員定数削減は、維新の会のこれまでの主張に近い形で、小選挙区0〜5、比例40〜45ぐらいにしたほうがいいと思います。基本的に切り削るべきは比例ですよ。はっきり言って比例のせいでいろいろおかしくなっていますから。

もっとも、小選挙区を25人減らすとなると、あの鳥取1区と2区が統合されるかもしれないというメリットも一方で期待できたりするので──。

「高市は極右だぞぉ」といくら叫んでも世論に響かず、「アメリカ軍の空母の上ではしゃいじゃって恥ずかしい」とケチをつけても世論はなびかず、ついにはあろうことか独裁覇権主義国家中共の工作にあえて乗っかって「台湾有事発言を撤回しろ。このままだと米中が組んで日本が孤立するぞ」などとデタラメをほざいているもののかえって内閣支持率が上がってしまうありさまなので、オールドメディアは〈よくよく読んでみれば別に悪さをしているわけではないけどあたかも悪いことをしているかのように見える見出しを付ける戦術〉を新たに始めたようです。

えっと、報告書に間違いがあったから訂正したというだけの話ですよね。差額の250万円についてはどうせ寄付者に返却されたのでしょう。たぶん記事がそこまで言及していないのは、悪さをしているように見せる効果を狙ってのことです。もし仮に、報告書には750万円と書かれているのに実際は1千万円を受け取っていた、とかいうなら問題ですが、本件はそういう話ではありません。

これに至っては何が問題となり得るのかがさっぱり分かりません。それまでやっていたことに批判があったからやめた、というだけの話で、共同通信がわざわざ速報した理由すら分かりません。

もうね、〈高市を叩けるならなんでもいい〉という根性は見ていて情けないですよ。往年の安倍叩きよりもさらに質が悪くなっている感じがします。

台湾有事発言の関連では日々次から次へとネタが出てくるので追いつけないくらいなのですが、とりあえず〈今まで分かっていたけれど何となくぼんやりしていたあれこれ〉がはっきり炙り出されてきたという点は、この騒動による好影響の一つだといえるでしょう。

例えば、日本におけるいわゆるリベラルの多くは、私が常日頃から「似非リベラル」と言っているようにちっともリベラルではないことを、彼ら自身が明らかにしてきています。

彼らの正体はやはりファシストであり、帝国主義者でした。

端的に言うと、台湾は「化外の民」だから中共の「王化の光」に従属しろということです。いやぁ、「化外の民」なんて概念は清朝時代で終わったと思っていましたがねぇ。

読んだ時はさすがに目が点になってしばらく動けなくなりましたよ。アカウントが乗っ取られたのではとさえ思ったくらいです。

まさか、この21世紀、令和の時代に、中華思想(「華夷秩序」「中華的コスモロジー」)を、大っぴらに、大真面目に、肯定的に説いて、日本や台湾を貶めるような輩が、それも中国ではなく日本の学者の中にいるとは、冗談にしてもタチが悪すぎます。

台湾有事発言に絡んで中共を擁護する人たちについて、ガザの問題などでイスラエルが嫌いだからといってよりによってナチスを賞賛するようなものだ、と評している人を X (旧Twitter) で見かけまして、なるほどうまい比喩だと思いました。が、あれは比喩ではなかったのですね。〈こんな人たち〉の性根はまさにナチスなのですよ。まあ、前から分かっていたことではありますが、現在の台湾絡みの言辞においては彼ら自身が隠さなくなってきているだけです。呆れ果てました。

今さら言うことでもないですが、日本はそもそも607年に聖徳太子(推古天皇摂政)が遣隋使の小野妹子を送って煬帝(隋朝皇帝)に渡した国書によって、「華夷秩序」からの離脱を宣言しています。これは日本側が勝手に言っていることではなく『隋書』に書かれています。小学校で習いますよ。その時の煬帝も今のプーさんと同じく激怒したみたいですけどね(笑)

高市内閣の支持率は驚異的に高いですが、意外に自民党の支持率はさほどでもないので、高市総理が早期に衆院解散・総選挙に踏み切るかというと、そうでもない気がしますけどね。まあ、自民党が議席を増やすには増やすでしょうが、単独過半数というほどの圧勝にはならないと思います。かなりの票が維新の会や国民民主党に流れて、そこそこがオレンジに残るのでしょう。

えっと、立憲民主党やら公明党やら共産党それかられ組あたりは、どうせ負けることになっているので、あれこれ画策しても無駄だと思います。