商船三井の船舶がホルムズ海峡を通過した、という「Bloomberg」による報道が今日未明あったのですが、さっさと商船三井がそれを否定するニュースリリースを出しました。それに応じて「Bloomberg」も記事を追加訂正しています。

「Bloomberg」はイラン筋から情報を得たのではなさそうなので、イランによる情報撹乱ではなくて、船舶の信号の読み違えか何かのようです。

原油タンカーについては、さらにこんなニュースも入ってきましたね:

サウジアラビアを横断してペルシャ湾から紅海に原油を回すパイプラインというのが実はありまして、そちらを使うことになったわけです。ただし、日本が必要とする量の原油をこのルートで十分にまかなえるか分かりませんし、また輸送コストは上がりますから、日本に到着する時点での原油価格は抑えられつつも高止まりになるのでしょう。とりあえず日本が干上がるのは避けられるのかなという感じです。

ところで X (旧Twitter) をながめていますと、ホルムズ海峡について根本的なところで勘違いしている人が多くてびっくりしますね。通行料を払えばホルムズ海峡を通してやるとイランが言っているのだから、払って通らせてもらえばいいではないか、とか。

あのですね──ホルムズ海峡はイランの領海ではないので(厳密にいうと半分だけがイラン領海であとの半分は対岸のオマーン領海)、イランが勝手に封鎖できる法的根拠も権限もないのですよ。もしある日突然、あなたの家の前の公道をチンピラ風情が封鎖して、通りたかったら金を払えとかほざいたら、あなたはおとなしく払うのですか、という話です。普通は警察に通報するでしょう。

イランに対しては、ホルムズ海峡を通らせてくださいとお願いする必要なんかないのです。さっさと通らせろという姿勢でよいのです。あなたの家の前の公道と同じです。

このたびの戦争、そもそも攻撃を仕掛けたアメリカとイスラエルに非があることは確かです。けれども、だからといって、それに対するイランの反応がすべて正当化されることにはなりません。周辺諸国へのヤケクソ八つ当たり報復攻撃(アメリカ軍基地がある所などを狙うだけならまだしも、ドバイ空港への攻撃とか明らかに過剰)のせいで、湾岸諸国は激オコですよ。国連安保理もそういうのはやめろと決議していますし、このほどG7も足並みをそろえて非難しました。その上ホルムズ海峡封鎖ときたら、もうイランは世界を敵に回す気が満々としか思えません。

中東情勢が懸念されている今ですが、憲法9条を活用して湾岸に平和をもたらす良い方法を思いつきました。我ながらとてもすばらしい発想だと感心しています。

まずアメリカがイランを徹底的に攻撃し、戦力を壊滅させて無条件降伏および武装解除をさせたのち、アメリカの占領下でイランに〈9条〉の条文を含む新憲法を制定させるのです。もちろん形式上はイランの自主制定です。改憲は議会の10分の9による発議と国民投票で10分の8の賛成を要件とする、超硬性憲法にするのがいいでしょう。

どうでしょうか。少なくとも護憲を標榜する方々なら強く賛同してくれると思いますが。

ある意味ではいつものことですが、2人の死者を出した辺野古沖の転覆事故についてカツドーカどもがケンリョクのせいとかほざき始めました。

事実としては、あの2隻の船は海上保安庁による注意喚起を無視して航行していたと報道されているわけで、上記のごときは単なるデマなのですけど、カツドーカ界隈のエコーチェンバーではこうしたナラティブによって結束を固めるということがあります。

ところで、沖縄では昔からカツドーカやそこにつながる似非リベラルなどがありとあらゆる不法行為を平然と継続してきているにもかかわらず、どうして警察や役所が取り締まらないのだろうかと、私はずっと不思議に思っていました。別に特別厳しく取り締まる必要はなくて、普通に取り締まればいいだけなのに、なぜそれをやらないのかと、私はずっと不思議に思っていました。そのことについて最近聞きかじったのは、沖縄に特有の闇ということのようですね。

いわく、沖縄がアメリカから日本に返還された時、日本の法律を知っている法曹人材がいなかったため、司法については本土とは異なるユルユルな運用がなされたことにより、カツドーカなどもやりたい放題という土壌が生まれ、さらにそこへ三里塚で暴れていたような連中まで吹き溜まってきて、手が付けられない状態のまま現在に至る、と。

今回の件では、カツドーカに手を出せない沖縄県警(知事所轄)ではなく海上保安庁が気合を入れて動いています。

また、公明党の枷が外れた国交省もやりたいようにやれる感じです。さらには、報酬を受け取ったりカンパを集めたりしている任意団体の金の流れという点では、ゼの付く役所の仕事にもなりそうな予感がします。

この際、徹底的につぶしたらいいでしょう。

このたびの高市総理の訪米については、

  • 日本がペルシャ湾に自衛隊艦船を派遣することは、少なくとも目下の戦争継続中は避けることができた。
  • 湾岸戦争の時のように日本は単に金を出させられるというのではなく、見返りのある投資という形に落ち着き、原油調達の新たな選択肢も出来た。
  • アメリカのトランプ大統領がまた関税をかけてやるとか喚きださずに済んだ。

──ということで、やるべきことはきっちりやれたし、まあよかったと思います。アメリカが勝手にやらかしたことでなぜ日本が余計な苦労をさせられるのかとか、言いたいことはありますが、今のクソめんどくさい国際情勢の荒波を何とか乗り切れたのは十分です。かなり優秀な外務官僚が動き回っていたのだろうと評する人もいますが、たぶんそうなのでしょう。

トランプ氏の機嫌を損ねることなど恐れていないで国際法違反をはっきり批判しろ、と生徒会長みたいなことを言っている人がやたらいますが、その人たちはちょっと前には、台湾有事は存立危機事態になり得るという発言は習近平氏の機嫌を損ねてしまったから撤回しろ、などと言っていたわけです。まともに取り合う価値もありません。

日本に原油が入ってこなくなったらどういうことになるか、まるで分かっていない人たちに政治経済を語ってもらっても雑音でしかありません。真面目な話、1年後には日本が崩壊しますよ。それと、過去に原油を止められた時に日本が何をやってしまったか、知らないのでしょうか。

ところで、日本の船舶はホルムズ海峡を通っていいとイラン側が言いだしているということですけども──

まず第一に、ホルムズ海峡は国際海峡なので、どこぞの国から「通ってよろしいぞよ」とかいらんことを言われる筋合はありません。何か勘違いしていますね。ウダウダ言ってねえで通せよこのボケ、という話です。

それから、今のイランは先の大戦末期の日本みたいなもので、政府が軍部を制御しきれていませんから、外務大臣が何を言ったところで、革命防衛隊が素直に言うことを聞くかどうかは分かりません。