中共軍による自衛隊機へのレーダー照射の事案は、どうも直前に現場で訓練開始の連絡はあったようですね。しかし、さんざん諸方面からツッコミが入っている通りで、直前に「今から訓練を開始する」とだけ連絡するのは、事前の通告とはいいません。事前の通告とは、一般の航空機や船舶が間違って当該空域・海域に近づいて事故ったりしないよう、訓練規模などをあらかじめNOTAMなどで詳しく知らせることを言います。直前になって「今から飛びますよ」と伝えてこられても「ああ、そうですか。で?」としか言いようがないわけで。

それにしても、なぜわざわざあんなはっきり捏造と分かる捏造証拠を出してきたのかがいまだに謎です。英語の訛りのことに加えて、ミリオタ方面が言うには用語がおかしかったりで、仕事が不真面目すぎます。本物のデータを出しにくい事情があるのか、あるいは軍から漏れ聞いた話をもとに国営報道機関がテキトーにやっつけで再現データをこさえただけなのか。小泉防衛大臣も「馬鹿らしくてコメントしてられっか」(意訳)と言っていましたしね。まあ、あんなのはどうせ中共国内向けにやっているだけなのでしょうけど。

さて、事前通告があったかなかったかというのはそもそも枝葉の話で、仮に事前通告があったとしてもレーダー照射なんてことをしていいわけがありません。中共が素直にごめんなさいすれば済む話が、いつまでもウダウダ言っているせいで、もはや2国間問題ではなく国際問題になっていますよ。オーストラリア、アメリカに続いて、NATOも巻き込みました。

中共の王毅外交部長がせっせと告げ口外交をしまくっていますが、どこへ行っても全然うまくいっていないどころか逆に怒られたりしていますし、もはや中共の味方をしてくれるのはロシアと北朝鮮だけなのでは。

航空自衛隊機が中共軍機からレーダー照射を受けた事案の関連は、ネタが多すぎていちいち取り上げられないのですが、やはりこれは──

この現場のやりとり、仮にあったのが事実だとしても「事前通告」とは違いますけどね。そのへんは航空や軍事に詳しい人の話を聞けば分かります。素人の私でもNOTAMって知っているぐらいですから。

それはさておき、実際にどういうやりとりがあった(と中共側が言っている)のかは、音声データを聴いてみるのが手っ取り早いです。

自衛隊が交信に中国語訛りの英語を使うとは知りませんでした。

あの国のことだからそのうちディープフェイクの精巧な捏造証拠でも出してきたら厄介だな、と思っていましたが、まさかディープでもなければフェイクと呼ぶほどでもないものが出てくるとは。やるならもっと真面目にやれ(笑)。そういうのを得意とする機関に回すこともできない事情があるのでしょうかね。

昨日深夜に車を運転していたら、赤信号で止まった時に車が揺れ始めまして、大型車の振動かと思ったら妙に大きくゆらゆらするし、なかなか治まらないので、地震だと気づきました。

いつものように茨城あたりが震源かなと最初は思ったのですが、どうもいつもとは揺れの感じが違います。あ、これは〈遠くて大きいやつ〉だ、と思ってスマホを見てみたら「青森」というこれまたやたら遠い地名が出てきたわけです。しかも「震度6強」です。いや、びっくりしましたよ、青森の揺れが埼玉まで。今までの感覚だと、新潟あたりの揺れのような感じでしたので。

というわけで、当該地域では1週間ぐらい警戒しておけという話らしいです。

中共が、先だっての東アジア艦船100隻大行軍に続いて、またしても日本への惜しみない協力をしてくれたようです。

中共は戦争を仕掛ける気が満々、侵略して領土を拡張する気が満々であり(すでにあちこちでそういう問題ばかり起こしています)、日本を含め周辺諸国がやむなく防衛力を強化しなければならないということを、中共自身が具体的行動によって世界に知らしめてくれています。よりによって世界の目が東アジアに集まっているこの最高最適な時期に。政府としては今そこにあって目に見えている(というかあちらがわざわざ見せている)危機について、懇切丁寧に説明する労力を費やさずに済むので、本当に助かりますね。

日本は平和国家です。よそから飛んできたものを撃ち落とすだけで中国本土になど届きもしない専守防衛そのまんまの地対空ミサイルを国土の最西端の島に配備したり、日本に物資を運び入れる海路がふさがれたら国が崩壊してしまうからそのときはもしかしたら自衛隊を出すこともあるかもねと言ってみたりしているだけです。一方、中共は、海ではサラミ戦術でちょっとずつ日本の領海を削り取っていこうとし、空では自衛隊機を撃墜する一歩前の行動を見せたりしていて、全く恐ろしくてたまりません。

日本は平和を愛する美しい国なのに、中共があんなふうに蹂躙してこようとするなんて、ひどいですよね。中共って本当に恐ろしいですね。という事実を日本としてはもっともっと世界に喧伝したらいいと思います。小泉防衛大臣がさっそく来日中のオーストラリア国防大臣と会談したようですが、在日米軍との連携もわざとらしいくらいにアピールしたほうがいいでしょう。せっかくだから横須賀の空母の上でサムズアップしてみせてほしいですわ。季節が良ければ尖閣諸島でサーフィンでもしてもらいたいものです。

そうそう、そういえば、こんなときの築地の名文句(?)として「1発だけなら、誤射かもしれない」というのが有名ですが、今回のレーダー照射は1発で済まずに2回にわたって行われているため、明日の社説が楽しみですな。内容は想像がつく(あるいはこの件については書かないかも)ので読みませんけど(笑)