日本は6月には詰むらしい
私は見ていないのですが、4日の「報道特集」(TBS系列)で、不安定な中東情勢により日本国内のナフサが不足することの不安をやたらと煽っていたそうですね。登場した専門家が「間違いなく、今の状況が続いたら6月には詰むんですよ、日本」とまで断言したそうです。
言っていることが明らかに実情と異なる上、放置しておくと国民がパニックを起こしかねないため、高市総理が5日に X (旧Twitter) で指摘しました。
昨日の一部報道番組で、ナフサの供給について、「日本は6月には供給が確保できなくなる」との指摘がありました。…
— 高市早苗 (@takaichi_sanae) April 5, 2026
なお、高市総理はこれに先立ち、まさに件の「報道特集」の放映直前に、原油調達の現状についてかなり丁寧かつ詳細な説明をしていました。
中東情勢に伴い供給が制約を受ける可能性がある重要物資の安定確保のための高市内閣の取組の現状について、説明致します。
— 高市早苗 (@takaichi_sanae) April 4, 2026
まず、原油と石油製品については、先月11日、他国に先駆け官民あわせて約45日分の石油備蓄の放出を決め、過去最大規模のIEAによる国際協調備蓄放出を積極的に主導しました。…
こういった高市総理の発信に対しオールドメディア方面は、総理はX投稿ばかりしていないで記者会見を開いて説明し記者の質問を受けろとか、例によってアホなことを抜かしていました。高市総理が記者会見をしたって、どうせあいつらはカタログギフトのこととか訊き始めるくせに(笑)
さて、日本では6月にナフサが枯渇するだのという「報道特集」の変な煽りに対して、SNSではエネルギー事情に詳しい人たちが、そんなことあるかいとツッコミを入れ始めました。また、例の「報道特集」に登場した専門家とやらも、肩書をググってみたら素性のよく分からない一人親方で、会社所在地をググってみたらバーチャルオフィスというオチ。こんなのを大手キー局の報道番組に「専門家」として出していいのかよという感じです。
つまり──「報道特集」が最初からナフサ枯渇の不安を煽りパニックを起こさせるための(あわよくば大っ嫌いな高市内閣を叩きまくる格好の材料になるような)番組作りを意図していて、それに合うことを言ってくれる専門家を探したけれども見つからず(見つかるわけがないのですが)、とりあえずどうやら番組に好都合なことを言ってくれそうな括弧付きの「専門家」を見つけてきた、という物語が透けて見えますね。
こういったときのオールドメディアならびに似非リベラルのお家芸としては、公権力が報道内容に干渉するのは言論の自由がウンタラというアレで、今回もそれに走りかけたようですけど、どうも分が悪いと判断したようで変な言い訳を始めました。
4月4日に放送した前半の特集の中で、ナフサの供給をめぐって、専門家の「間違いなく今の状況が続いたら6月には詰むんですよ、日本」という発言をお伝えしました。これは「需要に供給が追いつかなくなり、日本にとって深刻な影響が出る恐れがある」という趣旨での発言でした。番組としても、その趣旨…
— 報道特集(JNN / TBSテレビ) (@tbs_houtoku) April 7, 2026
「間違いなく‥‥6月には詰む」と「深刻な影響が出る恐れがある」とでは、たとえるなら「間違いなく6月には死ぬ、7月まではもたない」と「病状が悪化する恐れがある」ぐらいに全然意味が違いますので、釈明になっていませんな。もちろん、楽観視を続けられる中東情勢ではないので「深刻な影響が出る恐れ」は常に意識しておくべきところですが、ナンチャッテ専門家に「間違いなく、6月には詰む」と言わせて公共の電波で全国放映してしまったTBSの非は重大です。
別に、政府の言うことをまるまる頭から信じ込めと言うつもりはないのですよ。おかしい部分があれば批判するなり追及するなりすればいいのです。が、最初から批判や追及が目的で、それのための嘘や切り取りを広めるのは、報道機関としてどうなのでしょうか。
といったところで、原油調達等に関する最新情報です:
- 「石油確保、年明けまでめど 高市首相「代替調達を拡大」」 << 「時事ドットコム」
もちろん、これですっかりなにかも安心安泰ということではないので、状況は注視していかなければならないのですが、それにしたって「報道特集」みたいな虚報には振り回されないようにしたいものです。
とりあえず普通にニュースに触れていれば、政府が前々から油を調達するためにあちらこちらであの手この手を打っていることぐらいは分かるはずです。少なくとも85年前のようにマレー半島侵攻なんて考えないはず(笑)。まあ、大多数の国民は近年、東日本大震災やらコロナ禍やらで、やたらと不安を煽って政局に利用しようとする連中には耐性が付いているわけですけど、どうもああいった連中は意識が古いままですな。
一国民としては特に困らない
とある小説家が X (旧Twitter) アレなことを言って、ひたすら笑われているのですが。
総理がXばかりで好き勝手に言ってることに対して、記者会見をしないなら、今後の記者会見はボイコットとか、記者クラブは何かアクションを起こさないのか。
— 平野啓一郎 Keiichiro Hirano (@hiranok) April 5, 2026
一国民の立場としては、総理大臣が一次情報を、読者による反論コメント等も自由にぶらさがることのできる形で提供してくれていれば、記者会見がなくても特に困りません。新聞はポストの転載でもしておけばいいのでは。
もちろん記者会見は、その場で記者が質問して答えを引き出せるという利点もありますけど、質問といってもろくでもない質問しかしない記者の質の低さを見るに、その利点はほとんど活かされていないのが実情です。また、記者会見で語られる事柄のうち重要な部分を記事にせず、ひたすら失言など粗探しをして揚げ足取りをするしか能のない者たちには、情報源としての価値があまりありません。そもそも、記者会見というなら官房長官がやっているので、そちらで済むでしょう。
もうね、オールドメディアは「桜が満開です」とかやっていりゃいいんですよ。
あまりにも遅すぎるが
辺野古沖船転覆事故の件について、築地が昨日そこそこまともな対応をしました。
また、朝日新聞デジタル版は当初、転覆した2隻の船に乗っていた21人が「米軍普天間飛行場の移設工事に対する抗議活動のため」乗船していたと報じました。記事はまもなく修正しましたが、事故発生当初の記事とSNSでの投稿により、事故に遭われた方やご家族、関係する方々に大変ご迷惑をおかけしました。おわびいたします。誤った内容が含まれたSNS投稿は削除しました。
事故発生が3月16日午前、亡くなった高校生の遺族が腹に据えかねて「辺野古ボート転覆事故遺族メモ」を公開したのが12日後の同28日、そしてそこから1週間たって昨日4月4日にようやく朝日が上記の対応をしたわけです。あまりにも遅すぎるのですが、これでも、まるでなにもしない他のほとんどのオールドメディアよりはマシと言えるかもしれません。
ところで、問題のカツドーカ団体であるヘリ基地反対協議会が、3日前に謝罪と称するものを公開しています。
何よりもまず、亡くなられた高校生に心からお詫び申し上げます。平和を学び、命の尊さを知るための活動の場で、あろうことか私たちがその尊い命を守りきれなかったことに対し、深く重い責任を感じております。
この「命を守りきれなかった」という言いぐさに、批判が殺到しています。当たり前ですよ。しかも、事故から17日もたってこれです。
自分たちがふだん使っている抗議船、安全管理もろくにできていない老朽化したボロ船、事業登録もしていなければ保険にも入っていない白タクみたいな船に、別に辺野古基地建設に抗議したいわけでもなく珊瑚礁を見たいだけの高校生たちを定員近くまでたくさん乗せて、危険な海域で無謀な航行をしたあげく転覆事故を起こし、高校生を1人死なせてしまったのを「命を守りきれなかった」とは何ごとでしょうか。無車検・無保険の車で危険極まりない運転をして横転事故を起こし同乗者を死なせてしまったのを「命を守りきれなかった」とほざいているようなものではありませんか。
お前らが殺したも同然だろうが。
この腐れカツドーカどもは何としてもつぶさなければなりません。
静かで激しい怒り
辺野古沖船転覆事故で亡くなった生徒の遺族による「note」ブログが、NHKのニュースで言及されたようです。
沖縄 辺野古沖の転覆事故 生徒の遺族が娘への思いなど情報発信https://t.co/Ruo0aTJ1fO #nhk_news
— NHKニュース (@nhk_news) April 3, 2026
私の知る限り、産経以外で同ブログを紹介したオールドメディアはこれが初です。つまり、産経とNHKしかこのことをニュースにしていないということです。
私の勝手な想像ですが、カツドーカさまを批判するなんてとんでもないことだという空気のオールドメディア界においても、この事故について沈黙を続けるのはさすがによろしくないと考える真っ当な人が少数いるにはいて、そこで、カツドーカさまへの批判ではなくあくまでも〈事故遺族の情報発信を紹介する〉という手を思いついて番組にねじ込むことに成功した人がNHKにいた、という感じなのでしょう。他局も追随してくれたらいいのですが。
さて、同ブログではオールドメディアが避け続けている同事故に関する情報を、きれいにまとめています。本当に、新聞やテレビをいくつも見て回るよりも、この記事一つでとりあえず現時点での情報は分かります:
- 「沖縄研修旅行の異質さ」 << 「辺野古ボート転覆事故遺族メモ」
遺族のみなさんも忙しいでしょうに、かなり丁寧にコンテンツをまとめています。これほどどこを切っても問題ばかり、問題しかない件について、新聞もテレビもそろいもそろってほとんどベタ扱い程度に軽く報じて流すだけというのは、一体どういうことなのでしょうか。
遺族というのはたいてい、亡き方の実名や顔写真を出しての報道をされたがらないものです。そっとしておいてほしいと思うものです。この遺族の方も最初はそうでした。しかし、ある時点からそれは変わり、自ら事故死者の名前と写真を前面に出して情報発信を始めました。これは紛れもなく、無責任な学校側、無責任なカツドーカ団体側、そして不気味な沈黙を保つオールドメディアに対する静かで激しい怒りの表れではないでしょうか。