「我々が発表したことが事実ですぅ。ネットでまるっきり違うことがいろいろ騒がれているのは全部デマですぅ。黙らないと法的措置をとっちゃうぞっ」──と世の中をなめくさっていた広陵高校の末路がこれ:

引き合いに出したい記事は山ほどありますし、いじりたいところも多岐にわたってたくさんあり、真面目に書いてゆくと結構な論文になってしまうので、とりあえずざっくり簡単にまとめます。

報道陣の取材に応じた校長は、見た目や話し方は礼儀正しくきっちりしていて好印象がありますが、言っている内容はめちゃくちゃひどいです。野球部の不祥事が問題で出場辞退したのではなく、SNS等で叩かれていて生徒や関係者への影響も出てきているから仕方なく辞退することにしたのだそうです。

何と、一点の曇りもなく自分たちが被害者という姿勢! 暴行事件被害者に対する言葉は皆無です。こんなのが教育者──教育者なんですか? これでは広陵高校の生徒たちがかわいそうですよ。ネットで真偽不明の情報から特定個人を誹謗中傷したり、学校におかしな脅迫を送り付けたりしている馬鹿がウジャウジャいるせいで、学校側に被害者ポジションをとる材料を与えてしまっている側面は確かにありますが、それにしたって学校側の言い分は誉められるところが一つもありません。

そういえば、昨日たまたま学生スポーツの取材記者経験のある人とちょっと話す機会がありました。その人が言うには、1月下旬の暴行事件からの時系列を踏まえると、普通こういう場合に学校側が打つべき手としては、2月から3月中旬に全部ゲロって被害者との紛争をある程度まで治めた上で、年度替わりの時期に野球部監督ほか指導者たちをクビにして指導体制の一新、春季大会からの出場辞退、そして何ごともなかったかのように夏の広島大会から再登場、という形ではないかとのこと。まあ、そうでしょうね。中途半端というのが良くないです。中途半端を重ねてきた結果、昨日ついに最悪の形に至ってしまったのですし。