米価暴騰の原因が分かるような事案ですね。

昨年後半ごろから複合的な原因により米価が上昇してきましたが、それにしたってここ最近の暴騰ぶりはひどいわけで、そこには単なる市場原理によらない要因が絡んでいるとしか思えません。要は、転売目的で買い占める奴や、無闇に買いだめしている馬鹿がいるということでしょう。ええ、5年前のコロナ禍でのトイレットペーパーみたいなものです。だから、米価暴騰は農協のせいなんかではありませんよ。

〈進次郎砲〉で米価が下がれば転売ヤーは投げ売りするほかなく、まともな保管環境がなければ虫が湧くから捨てるしかありません。いわゆる「消えた米」がこれからこういふうにして現れてくるでしょう。

それにしても、食べ物を無駄にする、とりわけ米を捨てるという行為には、まともな育ち方をしてきた日本人ならただならぬ不快感を覚えるのではないでしょうか。

備蓄米を放出しろ放出しろと喚いていた人たちが、いざ備蓄米が放出されるとなると、家畜の餌の古古古米なんかを国民に食わせるのかと喚き始めています。

もううんざりですよ、そういう居酒屋談義。備蓄米に新米並みの品質を要求する人たちって、頭がアルコールかクスリ漬けになっているとしか思えませんね。

あのね、だいたい、ふだんから一日三食が有名銘柄の米という食生活だったわけでもなかった庶民のくせに、何でにわかに新米と古米、古古米、古古古米の味の違いを熱く語り始めたりするのですか。それこそ君たちの大好きな卵かけご飯とかいう下品な食べ方にすれば、味なんて簡単にごまかしが利くでしょう。

食糧安保のことなど無視して外米を多く入れろと喚いている人なんかもいますけど、どうせ外米が増えたら増えたで、食の安全がどうのこうのとかやっぱり食糧安保がとか喚きだすのでしょう。もう考えなくても簡単に予想がつきます。

ちなみに私は外米のミニマムアクセスを暫定的に増やすことには反対しません。どうも分かっていない人も多いみたいですけど、外食チェーンやコンビニ弁当の米なんてかなり外米が混じっていますよ。

そうそう、外米といえば、1993年のいわゆる「平成の米騒動」では、国産米が足りないからとタイ政府に要望してタイ米を大量に緊急輸入したものの、日本人がまずいと言って買わなかったため、そのまま廃棄処分されたりしましたね。タイに失礼ですし、あの時はタイで米価が高騰してしまって、私は本当に申し訳ない気持ちでした。

衣食足りて礼節を忘れてしまった奴が多すぎます。ひと粒の米のありがたみは、新米も古米も、国産米も外米も違わないはずです。いつでもどんなときでも国産の新米が安く食えて当たり前というその根性を何とかしたほうがいいです。

これは──

再開後に契約した備蓄米の店頭価格について、小泉氏[農水大臣]は「5キロ(税別)1800円程度になるのではないか」との見方を示した。22年産米を含めた「2000円程度」から、さらに安く販売される見通しだ。

まさか本当にやっちゃうかもしれませんね。

ただ、備蓄米が5キロ当たり2,000円以下で店頭に出たとしても、他の米の価格にどの程度の影響を及ぼすことができるかは不明です。また、備蓄米は無尽蔵にあるわけではありませんから、とりあえず一時的な米価対策はできたとしても、中長期的にどうするかを併せて考えて早急に手を打たなければなりません。

小泉氏の、頭はともかく、セクシーな行動力にちょっと期待するしかありませんね。

うちの近くに、少しばかりしゃれた雰囲気の地区というか、いい感じに造って売り出した新興の住宅街がありまして、そこではほぼ毎月SUVが盗まれています(時々ミニバンのことも)。今月はすでに2台やられました。自動車盗難はきょうびありふれていて報道にはあまり出ませんが、スマホの防犯情報アプリにバシバシ入ってきます。

車を盗む奴が悪いのは当然であり、盗まれるほうは被害者だというのはよく分かっていますけど、限られた地区で限られた種類の車ばかりがこうも毎月のように盗まれていると、さすがに盗まれるほうが対策しなすぎなのではという気がしてきますよ。SUVとかミニバンとか泥棒に狙われやすい種類の車を持つのであれば、先に鍵付きの車庫を建てたほうがいいのではないでしょうか。その手の車を買えるだけの人であれば、それなりの車庫ぐらい用意することは難しくないでしょうに。と、私みたいな安い車のオーナーは思ってしまいます。

しかしまあ、あの地区のSUV率ってどのくらいなのでしょうかねぇ。個人的にはなぜそんなにSUVが人気なのかがそもそも分からないわけでして。

──というわけで「米が減価償却」という小泉農水大臣の発言がネットでつつかれていますが、えっと、小泉氏のいつものアレだなという感じです。いっそ「米の議論はセクシーであるべき」とか言ってくれたほうがおもしろかったのでは。

何度か述べたことがありますけど、会計的に意味不明な「企業の内部留保に課税」という話を、何度おかしいと指摘されても、いつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでもいつまでも言い続けている政党があったりしますから、そんなキジルシに比べたら小泉氏の「米が減価償却」なんてのは一種の比喩的表現といえなくもないのでかなりかわいいものです(あまり適切な比喩的表現ではないにせよ)。

とにかく、減価償却する備蓄米についてセクシーな議論をしてくれても、結果として米の店頭価格が下がってくれるのであればいいと思います。まあ、かなり難しいでしょうけどね。