憲法9条と日本国民にノーベル平和賞をくれなどと馬鹿丸出しの署名運動をする国辱企画ではなく、受賞に値する歩みをしてきた方々が受賞したことは、本当によかったと思います。

ところで──

相変わらず恥ずかしげもなく被団協の受賞に乗っかってきているこいつらですが、「ソ連の核はきれいな核、アメリカの核は汚い核」となどと言って反核運動を妨害した連中であることを、改めて指摘しておきます。

大事なことなので何度も言います。共産党は、国民の人権を踏みにじり生命と財産を脅かす、国家と国民の敵、独裁主義と恐怖政治指向のファシスト集団です。困っている人々の味方のフリをして実は国を滅ぼすことを目指していますし、平和を守るフリをして実は平和の敵です。こいつらがたとえ表向ききれいで真っ当なことを言っているように見えても、決して信じてはいけません。

NHK大河ドラマ「光る君へ」にはぜひ〈オタクの元祖〉でおなじみの菅原孝標女も登場させてほしいと、私はドラマが始まる前から最近まで何度も書いてきているのですが、実は最終回での登場が先月すでに告知されていたことを先週知りました。

ドラマではちぐさという名を与えられているようです。一昨日の放送のあとの次回予告にも一瞬現れていまして──

「男の欲望を描くことですわよ、きっと」などとやけに大人びた台詞を発するようですが、彼女が『源氏物語』を読み耽って暗記してしまったとかいうのは数え年14、15の頃のことですから、中1か中2のマセガキといったところですね。まあ、彼女は数え13になる前から『源氏物語』にあこがれていたという早熟娘ですので。映像の背景からすると藤式部の実家に来ているようで、これは史実にはないことですけれど、オタクが作家先生の家に押しかけるという今ふうの演出になっていそうなのは、それはそれでおもしろいかもしれません。

ところで、菅原孝標女の絡みで思い出したことがあります。『更級日記』の一節──

‥‥五月ばかり、夜ふくるまで物語をよみて起きゐたれば、来つらむ方も見えぬに、猫のいとなごう鳴いたるを、おどろきて見れば、いみじうをかしげなる猫あり。いづくより来つる猫ぞと見るに、姉なる人、「あなかま、人に聞かすな。いとをかしげなる猫なり。飼はむ」とあるに、いみじう人なれつつ、かたはらにうち臥したり。たづぬる人やあると、これを隠して飼ふに、すべて下衆のあたりにも寄らず、つと前にのみありて、物もきたなげなるは、ほかざまに顔をむけて食はず。姉おととの中につとまとはれて、をかしがりらうたがるほどに‥‥
[『更級日記』]

この猫、ドラマの中で、源倫子の所から逃げ出したのが菅原孝標邸に紛れ込んできた、という設定になったりしたらおもしろいと思うのですがね。「すべて下衆のあたりにも寄らず、つと前にのみありて、物もきたなげなるは、ほかざまに顔をむけて食はず」というのが、いかにも高貴な家から来た猫という感じですし。

なお、この猫のことは『更級日記』の中では、少し前に亡くなった藤原行成の娘の生まれ変わりだとの夢告を作者の姉が受けた、という逸話として語られます。

昨夜放送のNHK大河ドラマ「光る君へ」は、第47回「哀しくとも」──でありましたが、哀しくとも人生は続いてゆくという重いテーマよりも、国家有事に際しての平安中期の朝廷の平和ボケぶりがやたら印象に残る滑稽な回であったように思います。

あの陣定の様子がまさに現在のわが国の国会の有り様に重なって見えないとしたら、自分自身が平和ボケにずっぽりはまっていることが自覚できていない証拠ですよ。あるいは、ちゃんとそう見えるにしても、そんなものを書く脚本家はウヨクだ、グンコクシュギシャだ、イツカキタミチだなどと '70年代の進歩的知識人みたいなことしか思えない人は、もう救いようがないからどうでもいいです。

さて、史実ではあれよりもっとひどかったらしいのですよね。まず太宰府の藤原隆家から飛駅使により朝廷に届けられた報告文書に、公文書の書式に沿っていない部分があってけしからん、という話になったようですよ。そして、その日の陣定には重鎮が欠席しており、居合わせた面子で判断できる内容ではなかったため、翌日回しになりましたとさ、この国家の一大事の件が。なお、隆家は公文書と同時に私的な文書を藤原実資に送っていて、それを読んだ実資が翌日、先に太閤の藤原道長に相談の上、陣定に出て公卿たちを一喝したのはドラマの通りです。

さらには、九州の武者たちの奮戦により刀伊の海賊を見事撃退したものの、朝廷の命より先に現地で勝手にやった戦だから恩賞はやらないなどと公卿たちが抜かし、そんなふうでは国家危急の折に誰も戦ってくれなくなるぞと実資がキレたのも、ドラマの通りです。これね、本当に今のわが国の国会なのですよ。たとえどんな緊急事態であろうとも国会の承認なしに自衛隊が勝手に動くなんてけしからん、事後承認なぞあり得ない、とか抜かしているアレな勢力がいますよね。

一応、脚本家の名誉(?)のために言っておきますが、今回の刀伊の入寇をめぐるドラマの筋書きは概ね史実に忠実に書き起こしただけで、脚本家が特に自分の政治思想を含ませたりしているわけではないと思います。だって単に史実そのまんまだもん。

これに類することは私も書いたことがありまして──

もう6年も前になるのですな。そして、6年たっても状況はあまり変わらないままなのですから、全く──。

といったところで、最近もちょうどまた、まとまった時間に似たようなネタを書こうと思っていたところでした。そのうち書きます。

関連して一つ言っておくと、キレ散らかす老害って大概は(腕力的にあるいは立場的に)自分より弱そうな人、またはやり返してこなそうな人を選んで、当たっているのですよね。最も分かりやすい例としては、店員や役所職員(特に女性)が標的になります。本当に卑怯な奴らですよね、老害ども。