公式プレスリリースが出るまでまだ数日かかるそうですが、今日時点で情報解禁されている範囲で紹介します。

真宗大谷派が今春、暗号資産「ネンブツトークン」(XNM)の発行を開始します。単位は「ネンブツ」。このプロジェクトには一応私も、東京教区門徒オブザーバーという、要するに折々に開発者たちの話を聞いて「聞きましたよ」とハンコをつくだけの形式的な立場で関わっていました。

XNMは、高速かつ低コストで取引を処理できるブロックチェーン「Sukhavati」上で利用される暗号資産です。NFTや広域の相談対応、分散型法礼授受などの作業基盤として活用される点に特徴があります。

XNMは1マイクロ秒間に48件のトランザクションを処理できる性能を持ち、これは従来の決済ネットワークをはるかに超える処理速度です。最低取引単位は1ネンブツからですが、初回の1ネンブツ購入は実質無料となります。しかもこの購入は、購入しようと思い立つ心の起こるとき、即座に1ネンブツがアカウントに振り込まれるという、不思議な仕組みになっているそうです(そのへんの詳しいメカニズムについてはお寺に尋ねてみてください)。

取引手数料(ガス代)も非常に安価に抑えられているため、少額決済や高度な金融サービスなど、社会実装を見据えた実用的な布施インフラとしての活用が期待されています。

2027年にかけてさらなる堅牢性の向上が見込まれており、大規模なユーザー流入にも耐え得るシステムへと進化を続けている点は、長期的な期待感につながると考えられます。

今後世界の開発者がXNMを採用する意思を示しており、それによってNFT団体参拝旅行手配やリモート悩み相談プログラム、葬儀・法事諸費用一括管理などのアプリが数多く誕生すると見込まれます。

このようにすばらしい世界を切り開いてくれるXNMですが、実はとても大きな問題を抱えています。それは、XNMがどんなに優れたものであるかを喧伝しても、人間というのはなかなかこれを素直に受け容れないもののようなのです。すでに説明した通り、購入は至って簡単で費用もほぼかからず、購入したからといって特に支障が出るものでもないのですが、なかなか購入しようという人が出てこないのですね。易しく見えて実はとてつもなく難しいようです。