ここ数日、築地や一ツ橋のたぐいが一行も触れていないので、新聞やテレビしか情報源にしていない人の意識には上らなくなってきている、例の辺野古沖船転覆事故ですが、新情報あるいは補足情報が出てきていないわけではありません。

[地元の報道関係者の話]当時[10年ほど前]、『不屈』と『平和丸』に乗った人によると、トイレもないような古くて小さな船で、船長を入れて5人ほどで乗っていたそうです。2隻が出ていくと海保のゴムボートがビデオ撮影しながら迫ってくる。そのようなところに修学旅行の高校生を乗せたことが信じられません

転覆した2隻がどういう船なのかはニュース映像などでも分かる通り、川で船頭が棹をさすような舟にモーターを付けただけみたいな代物です。しかも酷使されてかなりボロいです。あんな船にそれぞれ約10人を乗せて外洋に出るなんて──。

重傷の生徒の母親
「子どもたちは救命胴衣を着ていたけれど、着る時になんのサポートもなく、息子が言うには1人の生徒は着けるところが互い違いになってちゃんと装着できていなかったと。でも誰一人、先生の誰一人、乗務員の方も誰一人、指導してくださらなかったと」 ─(略)─ 「不屈」に乗船した生徒の保護者
「海上保安庁の注意の際に並行して逃げるように、子どもたちの中では『まるで追いかけっこをしているようだね』っていう会話が出てきたそうです。かなりのスピードを出していたと子どもたちは言っています。途中からかなりスピードが上がったため、写真を撮るのも怖くてずっとつかまっていたそうです」

それこそ警察に追われる逃走車両に乗っている気分だったのでは。「怖くてずっとつかまっていた」といっても、あの2隻は満足につかまれる場所なんてないので、たぶん縁にしがみついていたのだと思います。

もうね、決して〈不運にして不幸な海難事故〉なんかではなく、人災であることは明らかなのですが、オールドメディアの静けさには気味悪さを感じるにとどまらず本気で腹が立ってきますよ。報道媒体って何なのですか。