目下の自民党総裁選の様子を眺めていれば、まさに私が前から言い続けていることが全くその通りだと理解してもらえると思います。

実のところ現在の日本においては、自民党および一部少数野党の中に、保守からリベラルまで、右派から左派までが内包されている。自民党イコール保守、右派と考えるのは間違いであって、自民党および一部少数野党の中にすべてが含まれているのである。そして、それら以外は、保守でもリベラルでもなく、右派でも左派でもなく、反国家的かつ反国民的な勢力にすぎない。

現在の野党どもはもはや野党としての役割すらちっとも果たせていないし、国民の生命と財産をおびやかし国家の存続を危うくする働きしかしていないので、無用どころか害悪なのです。野党どもを消滅せしめたのち、自民党が派閥ごとに政党として分立するのが、現時点では最適な形でしょう。

立憲民主党の安住淳国会対策委員長は記者団に、「衆院議員の任期が残り50日を切った中で、政治日程を一切決めないままに放り投げるのは無責任だ。国政の停滞にもつながる」と批判した。

──と、これが今月上旬のこと。

そして、それからわずか10日余りの最近では──

「菅義偉内閣の新型コロナウイルス対策などの問題を浮き彫りにし、退陣に追い込むことができ、一定の役割は果たせた」。14日、西日本新聞の単独インタビューに応じた立憲民主党の枝野幸男代表は‥‥。

菅内閣が退陣するのは無責任だと言ってみたかと思えば、菅内閣を退陣に追い込んだのは自分たちの手柄だと言ってみたり、もう全く支離滅裂です。本当に、ただ場当たり的に難癖をつけるだけの集団ですよね。

また、立民党に限らず野党どもは、新型コロナウイルス対策を投げ出した菅首相はけしからんけしからんと喚き散らしていますけれども、菅首相が新型コロナ対策に集中するために自民党総裁選を放棄すると述べたのはまさにその通りで、現実に、ファイザー製ワクチンの1億2千万回分追加供給(いわゆるブースター接種)に道を付けたり、10月ごろからの移動制限の緩和など出口戦略をそろえてきたりと、なかなか結構な仕事ぶりです。普通に状況を見ていれば、現内閣が新型コロナ対策を投げ出していないどころか、任期切れ近くになってもさらに強力かつ確実に進めていることは、誰でも分かるはずですが、テレビや新聞に毒された頭なんかだとちょっと分かりにくいかもしれませんね。

まあ、自民党総裁選のせいで自分たちの影が薄くなってしまった野党どもの悔しさは分からなくもないですけど、少しは筋の通ったことを言うように心がけたほうがいいのではないでしょうか。

フラグが立った感じですね。

河野氏が自民党総裁選に勝ったら、新内閣が発足するも首相に軸らしきものがないため早々に方針がぶれて迷走を始め、野党やマスコミにたたかれ印象操作をされるうちに、ズルズルと支持率が落ち、やがて、要職に取り立ててやった石破氏に背中から撃たれる、というところまで読めました。

というわけで、岸田氏と高市氏の二択しかあり得ませんね。まあ、経済と安全保障の点から見てもそうですが。

それにつけても、こんなにいつまでも予報円が大きいままで、何日も同じ所に居座る台風となると、数日後の予定も立てにくくなりますね。

たぶんこいつが抜けていったあとにまたいったん暑さが戻ってきて、お彼岸が過ぎたら秋めいてくるのかなという感じでしょうか。

「サナエノミクス」というネーミングのセンスは最悪だと思いますし、 “Sanaenomics” なる語は英語的にすごく発音しにくい気がするのですが、それはともかく。

高市氏の政治指向についての意見は大きく割れるところでしょうし、私も半分は賛同できないのですが、少なくとも経済面だけに関していえば、3候補の中で最も明快かつ攻めの策を打ち出しているのが彼女だと思います(かといってすべて良いわけでもありませんが)。だって、あとの2候補は「議論が必要」とか、「財源は国債」と言いつつその国債の種類は不明瞭だったりするありさまですからね。

そういうことを考えると、高市首相が誕生したら株価への好影響が期待できるでしょう。もっとも、高市首相が誕生する確率は高くないですけど。

なお、菅首相が自民党総裁選不出馬を表明してから株価が上昇しているのは、次期政権への期待感ではなく、与野党政権交代が起きないという安心感によるものでしょう。

いやぁ、しかし、どの候補も一長一短で困りますな。え、ゲル? あれはどうでもいいです。