立憲民主党の安住淳国会対策委員長は記者団に、「衆院議員の任期が残り50日を切った中で、政治日程を一切決めないままに放り投げるのは無責任だ。国政の停滞にもつながる」と批判した。

──と、これが今月上旬のこと。

そして、それからわずか10日余りの最近では──

「菅義偉内閣の新型コロナウイルス対策などの問題を浮き彫りにし、退陣に追い込むことができ、一定の役割は果たせた」。14日、西日本新聞の単独インタビューに応じた立憲民主党の枝野幸男代表は‥‥。

菅内閣が退陣するのは無責任だと言ってみたかと思えば、菅内閣を退陣に追い込んだのは自分たちの手柄だと言ってみたり、もう全く支離滅裂です。本当に、ただ場当たり的に難癖をつけるだけの集団ですよね。

また、立民党に限らず野党どもは、新型コロナウイルス対策を投げ出した菅首相はけしからんけしからんと喚き散らしていますけれども、菅首相が新型コロナ対策に集中するために自民党総裁選を放棄すると述べたのはまさにその通りで、現実に、ファイザー製ワクチンの1億2千万回分追加供給(いわゆるブースター接種)に道を付けたり、10月ごろからの移動制限の緩和など出口戦略をそろえてきたりと、なかなか結構な仕事ぶりです。普通に状況を見ていれば、現内閣が新型コロナ対策を投げ出していないどころか、任期切れ近くになってもさらに強力かつ確実に進めていることは、誰でも分かるはずですが、テレビや新聞に毒された頭なんかだとちょっと分かりにくいかもしれませんね。

まあ、自民党総裁選のせいで自分たちの影が薄くなってしまった野党どもの悔しさは分からなくもないですけど、少しは筋の通ったことを言うように心がけたほうがいいのではないでしょうか。