SDGsなんて、私は最初に聞いた頃から胡散臭いとしか思っていませんので、特に驚きはしないのですけど、単純に何となくSDGsなるものに良い印象を持っているという人は気をつけたほうがいいですよ。

SDGsは、中身を見ると別に悪いものではありません。というか「貧困をなくそう」だの「飢餓をゼロに」だのと〈人類の目指すところとしてはごく当たり前のこと〉を羅列してあるだけです。その程度のものに「持続可能な開発目標」 (Sustainable Development Goals) という仰々しい名を冠して、何か特別すばらしい概念であるかのように国連などが喧伝しているにすぎません。

もちろんそれだけなら別に何か害があるわけではありませんし、そんなものに簡単に飛びつく意識高い系のミーハーぶりを笑っていればいいのですが、何が困るって、金目当てでこれに便乗してくる連中がいるわけですよ。「SDGsに取り組む団体」を名のればクラウドファンディングも集まりやすいですし、「SDGs専門」を名のれば講演の依頼も来るというものです。そう、別に何の資格も必要としない名のりですよ。SDGsの内容をひと通り読んで理解すれば、あなたも今日から「SDGsコンサルタント」を名のれます(笑)

そして「“SDGs”を旗頭にした、“カレッジサミット”や“オンラインセミナー”」に気をつけろよ、というのが上記記事の話です。