明13日より、新型コロナウイルス対策としてのマスク着用は個人の判断に委ねられることになる。ポストコロナの第一日目であると言っていいだろう。3年間の狂騒を思えば、ようやく出口へ向かう状況に至ったことは実に感慨深い。

そう、思い出してほしい、3年間の狂騒を。喉元過ぎて熱さを忘れてはいけない。この3年のコロナ禍によって学んだことを、決して忘れてはいけない。

世の中には馬鹿が多い

よくよく考えてみれば、単純にいって世の中の人間の半分は偏差値50以下なのだから、世の中にはかなりのアレが存在するのは明らかであるのに、ふだんはそれを忘れてしまいがちである。それを思い出す機会として、ひと昔前には原発事故によるホーシャノー騒ぎなんてものもあったけれど、このパンデミックのほうがよりいっそう強力な機会であった。

人の少ない所を一人で歩いていたり、一人で車に乗って運転していたりするときに、なぜかマスクを着けている馬鹿。

「不要不急の外出は自粛してください。ただし、食料品や日用品を買うためスーパーなどへ行くことまで自粛する必要はありません」という行政の言葉を、謎の脳内変換で〈スーパーは安全だから行ってもよい〉と解釈し、家族連れでワイワイ楽しくスーパーやドラッグストアなどに押しかけてふだん以上の混雑と密を作り出す馬鹿。

感染予防のつもりでアジア系の人間を避けるという不思議な行動をとる一方、そもそも風呂にもろくに入らないような衛生観念ゆえに手洗いやマスク着用などまともな感染予防ができておらず、結局猛烈なペースで感染爆発を起こしておびただしい死者を出している自分たちの姿をろくに直視せず、日本で感染者が少ないのは事実を隠蔽しているからだなどとほざく、欧米の馬鹿。

開店前からドラッグストアなどの前に行列を作って朝っぱらからマスクを買いだめし、店頭にマスクがなければ「在庫を出せ。隠してるんだろ」「いつ入荷するか教えろ」などと店員に詰め寄り、あるいは薬局などの入り口に「マスクは売っておりません」と大きく張り紙をしてあるのに中へ入ってきて「マスクを下さい」とほざいたりする馬鹿。

かつてオイルショックの騒動を経験しているはずなのに「トイレットペーパーがなくなる」とか全く昔と同じパニックに陥り、ティッシュや紙おむつのたぐいまで買い占める、今までの人生を無駄に生きてきただけの高齢者の馬鹿。

手洗いが感染予防の最も基本的かつ重要な対策であることは医療者からよく言われる常識なのに、ワクチンもなく手洗いで乗り切れとは空襲に竹槍で立ち向かえと言うのと同じだなどと、全くアンポンタンなことをわざわざ大枚はたいて新聞広告にする、出版業界の馬鹿。

ワクチン接種予約がなかなか取れないからといって、役所の電話相談窓口(苦情聞き窓口ではない)に架電し「いつになったら予約できるんだよ」「俺がワクチン打てずに死んだら責任とれるのか」などと長時間にわたり粘着し文句を垂れ続けることで貴重な相談用電話回線を占有し、役所のワクチン関連業務を停滞させ窓口職員を疲弊させるだけの、高齢者の馬鹿。

さらに挙げていけばキリがないが、とにかく世の中は馬鹿が多いのである。もっとも、馬鹿だから自分のしたことも今はもう忘れているだろうが。

野党は国家と国民の敵

政府・与党の政策に誤りがあるとみられるときはそれを批判し、場合によってはあるべき施策を提示するのが、野党の役割である。と、私は思っていた。コロナ禍の前までは。

平時にはアホなことばかりやっている野党どもも、非常時にはさすがに目を覚ますものだろう、と私も少しは期待していた。かつて東日本大震災の時に野党だった自民党のように、今の野党も国家と国民のため政府に協力すべきところでは協力するものだろう、と。しかしながら、今の野党どもときたら本当にただのクズの集まりであることを、このコロナ禍で私は嫌というほど思い知らされた。もううんざりだ。

繰り返すが、政府・与党の政策に誤りがあるとみられるときにそれを批判するのは、本来の野党の役割であって、何ら悪いことではない。しかるに、今の野党どもの何が問題であるかというと、政府・与党の政策について、たとえそれがどんなものであろうととりあえず反対して邪魔しておけばいいという姿勢であり、それが自分たちの仕事だと勘違いしている点だ。

分かりやすい例を示そう。

安倍政権が低所得者向けに特別給付金を支給する案を出した時、野党どもは対象を低所得者に限定せず一律支給にすることを主張していた。ところが、政府が野党の言うような一律支給に方針を転換すると、野党はそろって「方針を転換するとはけしからん」と騒ぎ立てたのである。内閣総辞職に価するとまで言いはなった者もいる。つまり、野党どもはとりあえず政府・与党に難癖をつけたいだけであって、国民のことなんぞこれっぽっちも考えていないのだ。政府・与党がやらないと言えば文句を言い、ならばやることにすると言えばやはり文句を言うだけの、チンピラ同然の言いがかりである。

政府がワクチン接種を推進する方針を示した時、野党どもは「ワクチンは本当に安全なのか」「もっと慎重に進めるべきでは」などと反対した。明確に「反対」という言葉は使っていないが、事実上、野党どものいつもの〈反対〉である。となれば、政府がそれを押し切って実際にワクチン接種を始めるとなれば、野党どもは、言語道断だ、とんでもない暴挙だなどと、猛烈に反発して当然であろうに、実際はそうではなかった。反ワクチンの世論が期待ほどに盛り上がらないのを見て取ってか、野党どもは手のひらを返し、反対の声を上げなくなったのだ。では、彼らは政府のワクチン接種推進に協力したのかといえば、そうでもない。「接種の進捗が遅い。政府は何をやっているのか」などと喚いてクレーマーの拡声器みたいなことをやり始め、国会の時間と経費をひたすら浪費しまくった。ついこの間まで自分たちが政府の足を引っ張って接種を遅らせるようなことばかりしていたくせに、だ。政府・与党がやると言えば文句を言い、その文句を押し切って何とかやり始めると遅いぞ早くやれと文句を言うだけの、チンピラ同然の言いがかりである。

野党の行動のどこが政府の足を引っ張っていたのかと食ってかかってくる馬鹿のために、極めて常識的なことをあえて一例をもって言っておく。新型コロナ対策で上から下まで大騒ぎの時に、政府の専門家会議の副座長を永田町に呼びつけて不毛かつモラハラ紛いの質問を執拗に浴びせるような野党どもの振る舞いは、新型コロナ対策への妨害と言わずして何と言えばいいのか。国会の時間と経費を浪費し、新型コロナ対策の陣頭に立つ人々を精神的に追い詰める行為を、妨害と言わずして何と言えばいいのか。

野党どもはとりあえず政府・与党に反対し、政治を邪魔するのが自分たちの仕事だと勘違いしていて、国民のことなどこれっぽっちも考えていない。むしろ、そんな野党どもの妨害にもめげず、アメリカに赴き製薬会社とさっさと話をつけてすさまじい速さで接種を推進した菅政権の功労こそ、高く評価されるべきであることは言うまでもないが、その有能な政権を野党どもは報道の馬鹿どもといっしょになって総辞職に追いやってしまった。もはや国家と国民の敵としか言いようがない。さて、野党の妨害に屈せず政府が尽力したおかげでワクチン接種が進んできたら、野党どもは何を言い出したかというと「政府はワクチンに頼りすぎ」とのことである。本当にただ単に政府・与党に難癖をつけて邪魔しているにすぎないチンピラ同然のクズどもなのである。

新型コロナ対策において野党どもが有害無益だったことを示す例は、これらに限らず、面倒なので書かないがそれこそ挙げていけばきりがない。彼らの行動で有益だったものなど、支部の末端で一部少数有志がやっていたような活動を除いて、何もなかったと言っていい。

確かに政府の新型コロナ対策は100点満点の完璧だったとはいえない。それこそいわゆるアベノマスクなんかは妥当性に大いに疑問があった。あんなものを多額の費用をかけて国民にばらまくくらいなら、ハンカチなどで布マスクを作るための型紙をネットで公開したほうがましだった。しかし、それでも政府の対策は全体的に60〜70点ぐらいは付けていい出来だったと思うし、それは新種ウイルスの感染拡大という国難への対応として十分な及第点だと考える。その一方、野党どもの振る舞いはどうかといえば、0点どころかマイナスの評価であると断言してよい。何せあいつらは、国民全員をPCR検査にかけて陽性者を片っぱしから収容所に隔離しろだのと、らい予防法みたいな人権侵害そのものの恐ろしいことをつい最近までずっと喚き続けながらひたすら政府を罵倒していた連中なのだ。

そういえば、野党の地方議員が、自分たちがPCR検査を増やせと主張し続けたおかげでPCR検査が増えた、などとおかしな手柄自慢をしているのを見かけたことがあるけれども、よくもまあ恥ずかしくないものだと呆れるばかりである。まるで悪質なクレーマーが「俺のクレームのおかげで店の商品が良くなった」と抜かしているようなものだ。そう、野党どもなんぞ悪質なクレーマーと何も変わらない。当初は数がごく限られていたPCR検査を、今のように大々的にできるようになったのは、ひとえに技術者たちの懸命な努力の賜物であり、また行政の然るべき施策によるものであって、野党どものの雑音なんぞ邪魔以外のなにものでもない。ワクチン接種がとても速く進んだのが、役所の相談窓口で文句を言っていたクソジジイたちのおかげではないのと、同じことだ。

一言でいうなら、野党どもは私がコロナ禍を生き延びるのをただただ邪魔し続けてきた存在でしかない。私の生存を脅かす害悪だ。国民の生命と財産を守ることなどこれっぽっちも考えていなくて、なぜか知らないが国家を倒すことが目的で動いているだけの連中なのである。そう、彼らは日本国と日本国民の敵だ。

これはまさしくコロナ禍によって明らかにされた、少なくとも今の、野党どもの本質である。

私は忘れない。絶対に忘れない。

私は忘れない。絶対に忘れない。

私は忘れない。絶対に忘れない。