共産党の党大会で、新人事が決定された。

20年以上の長きにわたり続いた志位独裁体制がようやく終わり、あの党も少しはまともな方向へ進むのだろうかと思いきや、どうもそれは全く期待できないようだ。

党大会における田村智子新委員長(この時点では副委員長)による大会結語から、元党員の除名処分に言及している一部を視聴してもらいたい。

部分切り抜きであることが気に入らない方は、ちゃんと党大会の動画を見ることもできるので、それも埋め込んでおこう。なお、田村による大会結語のうち、元党員の除名処分に関して述べているのは34分25秒ごろから:

共産党の用語は特殊で分かりにくいところがあるので、一般の語に置き換えるとこうなる:

反共分裂主義
党中央にとって不都合な者。中共や旧ソ連の「反革命分子」と同じ。
民主集中制
党中央の独裁制・寡頭制のこと。党員や支持者はあれが本当に「民主制」だと思っているらしい。

まるで北朝鮮の労働党の演説を聞いているかのような気分になる。共産党は国民の人権を踏みにじり生命と財産を脅かす、国家と国民の敵、独裁主義と恐怖政治指向のファシスト集団である、との私の評価が全く正しいことをわざわざ証明してくれている。水着撮影会騒動に関して私がさんざん繰り返し述べてきたことを、ニヤニヤしながら馬鹿にしてきた人たちは、己の不明を恥じるがよい。重要なので繰り返すが、共産党は国民の人権を踏みにじり生命と財産を脅かす、国家と国民の敵、独裁主義と恐怖政治指向のファシスト集団である。

共産党は田村新体制において、これまで以上に、いやこれまでとは比べものにならないほど、強く内向きになるようだ。実際、党外で何を言われていようと知ったことではないという趣旨のことを、田村は明言している。〈党大会では自由な意見の発言が認められているが、党中央に異論を言ったら党員たちの前でこのように一方的に吊るし上げにしてやる〉などと、言っていることやっていることは一般的にまるで意味不明なのだけれども、内輪ではこの恐ろしい論理が通ってしまうのが共産党だ。

そうして、追い詰められるにつれて先鋭化し、悪者を見つけて粛清するという、かつての新左翼あるいはクメール・ルージュと同様の道をまっしぐらである。そのうち、眼鏡をかけていたら除名とか言いだすのではあるまいか。このような独裁主義と恐怖政治指向のファシスト集団に政治権力を持たせてはならないことは、言うまでもない。