これは決して成果などではありません。完敗ですよ、完敗。そして失態です。

トランプ米政権が日本に通告した25%の関税発動まで約1週間に迫った22日(日本時間23日)、日米交渉は合意に達した。日本は「相互関税」だけでなく、最優先だった自動車関税の引き下げにも成功し、最悪の事態は避けられた。

もともと2.5%だった関税が、まともな根拠もなく最終的に15%に引き上げられる結果となり、しかもあれを買えだのこれに投資しろだのさんざん条件が付けられていて、何が「最悪の事態は避けられた」なのでしょうかね。理は一点の曇りもなく明らかに百パーセントこちらにあるにもかかわらず、期限を延ばして交渉継続に持ち込むことすらできなかったとは、関税自主権を失った幕末の不平等条約以来の失態です。

まあ、トランプ氏が退場するまで3年半の我慢と思うしかありませんかね。あるいは、幕府の失態を明治政府の小村寿太郎がひっくり返したようなことを、次以降の政権に期待するとしましょうか。