このたびの衆院選において民進党は、前原誠司代表の言葉を借りれば「名を捨てて実を取る」道を選び、党員たちは他党の公認で出馬したり無所属で立候補したりしているわけですけれども、選挙が終わったらまた民進党として再結集しようという動きがあるようです。

いえいえ、私が勝手な想像で言っているのではありません。民進党参院議員会長の小川敏夫氏が言っています。

左派政治家の言動が有権者を愚弄するものであるのは平常通りのことなので特に驚きませんが、ここまで露骨にやらかしてくれる恥知らずっぷりにはさすがに驚きました。仮にそういう鬼手を図るとしても、まともな神経があれば、大っぴらに言わずに水面下で工作を進めるものだと思うのですが。

自民党関係者は「野党が食い合う状態が大幅な議席減を食い止めている」と話す。与党の堅調は敵失が主因で、政権側に得点があったわけではない。

そんなのは別に今回に限った話ではありませんね。前回の与党圧勝も、早い話、民主党がグダグダすぎたことによるものでしたから。

ただ、今回はいわゆるモリカケの件や、キボンヌ劇場や、リッケン昼メロがあるため、テレビをよく見る人たちの票がある程度野党に流れると思われます。

昨夏、18歳選挙権を機に書かれた古い記事になるが、私は昨日これを読んで心底呆れ返った。

つまり要約すると、〈若者に多い自民党支持者は同調圧力に流されているだけだから、選挙に行くな、棄権しろ〉という趣旨である。単に自分の政治信条に沿わない者たちを馬鹿にし、選挙に行くなと言っているのである。

森達也氏は民主制というものをそもそも全く理解していないようだ。またもや私の常套句を使わせてもらうことになるが、彼は中学の公民の授業から受け直してこなければならない。

これも私が常々言っていることだが、おかしな話というのは逆の状況を想定してみれば簡単におかしいと分かる。すなわち本件についていえば、右派系文化人が「野党支持者は甘い言葉に釣られているだけだから、選挙に行くな、棄権しろ」と言っている場合のことを考えてみればいい。

かつてSEALDsが「民主主義って何だ!」「これだ!」とシュプレヒコールをしていたことに象徴されるように、セーギノミカタやカツドーカにとってのミンシュシュギとは、自分たちに同調する者たちだけによる意思決定制度のことであり、一般の日本語ではそれを「独裁制」または「寡頭制」という。

そして森氏の言説もこれに異ならない。そう、民主制というものを理解していないのだ。しかも中学生レベルで理解していない。物事を決めるのに、みんなでとことん話し合った末に多数決を採るというのは、小学校の学級会でも普通にやる民主制の根本だが、森氏にはその程度の知見もない。

このような者たちもしくは彼らの推す勢力が権力をつかんでしまったとき、どのような恐怖政治が訪れることになるかは、あまり想像したくない。それにちょっと近いものを、われわれは民主党政権時代に経験したことがあるわけだが。

このたびの衆院選で、鹿児島1区での自民党公認が決まっていた方が、膵臓がんが見つかったので治療に専念するため立候補を取りやめたそうです。

東京新聞社東京本社特別報道部の佐藤圭氏によると、これは「安倍政権ノー」のメッセージなのだそうです。

東京新聞というのは、義務教育修了程度の国語読解能力もないような人が特報部の記者をやっているようでして、もう終わっているとしか言いようがないと思うのですが。朝日新聞ですらここまでひどくはないですよ。

解散・総選挙になるという話を最初に聞いた時は、安倍首相ってばまた変なことをしやがるなぁ、今の一強状態は不健全だし、そこまでおごるならいっぺん灸を据えてやらねば、と思ったのですけれども、その後の野党の様子を見ていたら、灸を据えたあとのことが心配になってきて、民主党政権下の暗黒時代よりもひどいことになりそうな気がしてならないので、ここはやはり与党に安定してもらわないとまずいなと思ったり──。

もう今回の選挙はどうにでもなれという気がしています。

ただし、一つだけはっきりさせておかなければなりません。すなわち──「政権を倒せ」は〈政策〉とはいわない、ということです。