みぞれふる夜
民主制が健全に機能していない状態
暴徒たちが一般市民の車をひっくり返して火を放ち、街の建造物を破壊し、高級ブランド店に侵入して略奪をはたらく。そんな暴動が長期化して、怯んだ為政者が政策の変更を表明する──。
実に野蛮で非文明的な様相としかいいようがなく、民主制が健全に機能していない状態なのであるが、カツドーカたちに言わせると、あれは〈民主主義が健全に機能している状態〉なのだという。
民主制において、政策の変更はしかるべき手続きを踏むべきものではないのか。もちろんデモも表現の自由の行使として認められるのが民主制であるが、破壊や略奪は表現の自由の範疇なのか。例えば、政治が気に入らないからという、理由にもなっていない理由で、私が近所の店を破壊し物を盗んだりしたら、それは〈民主主義が健全に機能している状態〉なのか。ハロウィーンに渋谷で暴れ軽トラをひっくり返した連中も、口々に「アベ政治を許さない」とでも叫んでいれば〈民主主義が健全に機能している状態〉になるのか。
そして、そんな暴動を鎮圧することができないどころか、怯んで政策を変えるなどという統治機能の欠如を呈するのが、民主制国家のまともな姿なのであろうか。
しかも、あんな野蛮で非文明的な様相を〈民主主義が健全に機能している状態〉などと言って暴力を肯定している者たちに限って、ふだんは「憲法9条を守れ」とか平和的なことを言っているのだから、片腹痛いどころの話ではない。
全くもってカツドーカは信用できない。彼らに力を持たせたら、移動式ギロチンが全国を巡回することになるだろう。
こちらからは言わない
- 「徴用工判決が日韓関係を破壊する5つの理由」 << 「イザ!」
いやぁ、もう、あちらは関係破壊を阻止しようという気などさらさらないどころか、むしろ積極的に破壊しようとしているように見えてならないので、こちらとしてはひたすら放置して高みの見物でいいのではないでしょうか。
日韓間の条約や合意は破棄する、と自分たちからは言わず、こちらから言わせたがっているふうなのですけれども、こちらとしてはその手に乗らず、みだりに国交断絶など口にしないで「約束はちゃんと守れよぉ」と言い続けるのがいいでしょう。
祭りのあとのおかしさに
ここひと月ほどは、キャッシュレス決済関係でなかなかおもしろいことが続きました。
まず最初に驚いたのは、11月8日に発表されたこれ──
何が驚きなのか分からない人にはさっぱり分からないと思いますので、説明します。
牛丼関連でいうと、松屋はかなり前から交通系電子マネー(Suicaなど)に対応しています。すき家に至っては、交通系どころか主要な電子マネーおよびクレジットカードを網羅しており、何とAlipayまで使えます。そんな中、吉野家でキャッシュレス決済といえば、9年前にWAONを導入して以来ずっとWAONだけという状況が長らく続いていました。なぜかWAONですよ、WAON。イオングループでもないのにWAONです。
なぜ吉野家は、数ある電子マネーの中からよりによってWAONのみを採用したのか、これは当初から謎とされてきました。
- 「謎だらけ? 吉野家のWAON導入」 << 「ITmedia Mobile」
そんな吉野家が、WAON対応から9年、ようやく交通系電子マネーの導入に踏み切ったのです。普通に考えれば順序が逆のような気がしますが。
ともかくこれで、吉野家、松屋、すき家のいずれも交通系電子マネーで事足りる状態となりました。どうでもいい話ですが、私は別に牛丼が好きというわけではなく、それらの店に行ってもたいてい牛丼以外のものを注文しています。
さて、吉野家がついに交通系電子マネーに対応した、と驚いていたところ、すかさず飛び込んできたニュースがこれ──
- 「「Origami Pay」が吉野家で利用可能に 牛丼並盛が半額になる190円引きキャンペーンも」 << 「ITmedia Mobile」
何と、私が勝手に推してきた Origami Pay を吉野家が導入しました。身近では Origami Pay の使える所がローソンぐらいしかなく、もっと普及してほしいと思っていたところへの、吉野家の英断です。
いやー、これはうれしいですわ。できればこれを機に Origami Pay の使える店がさらに増えてほしいですね。
私がなぜ Origami Pay を推しているかというと、これも別に大した理由があるわけではなく、QRコード/バーコード決済を提供している他の企業が好きではないからなのです。ほら、あの、LとかRとかは、どうもね。新参ベンチャーのOrigamiにはぜひ頑張ってもらいたいところ。
そう、頑張ってほしいのです。だって、こんなふうに喧嘩を売られたのですから──
- 「100億円還元でナンバーワンの決済サービスへ PayPayが大攻勢を開始」 << 「ITmedia Mobile」
仕掛けてきましたねぇ。ふーん、後ろに付いているのはあの企業ですか。これはなかなかの脅威ですな。でもどうせあの企業だから、ちょっとユーザが増えたとたんにシステム障害が起きたりするんじゃないですかねぇ。
え? あ?
- 「PayPayで障害 20%還元初日 利用者集中が原因か」 << 「ITmedia Mobile」
なにその予想通りの展開(笑)。
- 「“PayPay祭り”で、わたしが得たものと失ったもの」 << 「ITmedia NEWS」
──という具合に、すっかりあの企業の思惑通りに踊らされている消費者も少なくなかったようです。
え、小山芳立はキャッシュレス決済推進派なのにこの祭りには乗らなかったのかって? 頭が悪いですね、あなた。頭が悪すぎます。私が言っていたのはこうですよ──
みだりに流行を追いかける必要はないが、社会の大きな流れにはある程度対応できるようにしておかないと、あとで追いつけなくなって大変なことになるから、早いうちに世の中の変化には慣れておいたほうがよい、ということだ。
分かりましたか? 世の中の変化に慣れるというのは、祭りで踊らされることではありませんよ。
ところで、その祭りの混乱のほとぼりもさめないうちに、2日後にこんな事故が──
- 「ソフトバンク通信障害 回線設備に不具合」 << 「日本経済新聞」
ユーザは阿鼻叫喚の大パニックに陥っていたようでしたね。と思う間もなく、その翌日──
政府が7日、中国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)と中興通訊(ZTE)の製品を政府調達から事実上、排除する方針を決めたことで、華為の基地局を設置しているとされるソフトバンクなど携帯電話大手各社は事業の見直しを迫られる可能性がある。
あーあーあー、ご愁傷さまです、笑いしか出てきません。