サンフランシスコ沖に足止めされているグランド・プリンセス号の乗員乗客については、洋上にせよ陸上にせよ隔離することにあまり意味がないかもしれません。というのも、そもそもウイルスはどうやらサンフランシスコから持ち込まれたとみられるからです。

Tarling said he was basing his assertion that the Placer County man contracted the virus in California before boarding the ship on the five- to six-day average incubation period.

The 75-year-old Placer County man said his symptoms began two to three days after boarding the Grand Princess, according to Tarling.

ターリング[船医]は、プレイサー郡の男性が乗船前にカリフォルニアでウイルスに罹患したことを、5〜6日間の平均的な潜伏期間を根拠に主張していると言った。

ターリングによると、プレイサー郡の75歳男性はグランド・プリンセスに[サンフランシスコで]乗船して2〜3日後に症状が始まったと語ったという。

繰り返しますが、アメリカはよそのことをあれこれ言っている場合ではなくて、自分の国内のことを真剣に心配したほうがいいと思いますよ。連邦政府も、州政府も、報道媒体も。

さて、われわれは今日も手を洗いましょう。

想像していた以上にかなりまずい状態かもしれません。

ペンス米副大統領は6日、カリフォルニア州沖に停泊中のクルーズ船「グランド・プリンセス」の乗客のうち、21人が新型コロナウイルスの陽性反応を示したことを明らかにした。 ─(略)─ ペンス氏が対策チームの記者会見で明らかにしたところによると、検査は46人を対象に実施。

ちなみに、ダイヤモンド・プリンセス号の場合、横浜に到着した2日後の2月5日時点で、31人を検査した結果、10人の感染が確認されていました。

ペンス氏は、日本でのやり方が批判を浴びたことを勘案してか、乗客を洋上ではなく下船させて軍事施設などで隔離することを示唆しているらしいのですが、2400人を収容できる隔離施設とはどんなものなのか見ものですね。なお、乗員1100人ほどは引き続き洋上隔離とのことです。

では、われわれは今日も手洗い励行でいきましょう。

サンフランシスコの遥か沖合に足止めされているクルーズ船、グランド・プリンセス号についてですが、早くも、横浜のダイヤモンド・プリンセス号よりまずい状況にあるのではないかという気がしてなりません。

写真は、新型コロナウイルス検査キットをヘリコプターが運んできた時の様子です。まだ検査前で感染者か非感染者か分からない乗客たちが甲板で混在しています。各自おとなしく船室で待機するようにという指示が出されているはずなのですが、乗客たちが言うことを聞かないのでしょうか。この時点でもう船内の感染拡大予防がなっていないことは明らかです。

よその不幸を嘲笑うような悪趣味なことは控えるべきだとは思いますし、本来なら日本は横浜での経験を元に助言してあげるべき立場なのでしょうが、しかし、横浜で丁重に船を受け入れた際のオペレーションについてボロクソに文句ばかり言われた側としては、それならばこの機会に君らの国に手本を見せてもらおうではないかと鼻を鳴らしたくなるのが人情というものでしょう。

アメリカのニュースを見ていても「乗員乗客全員のウイルス検査をして、陰性ならただちに下船させるべきだ」「いや、検査キットが足りないし、検査結果が出るまでに時間がかかるので、それは無理だ」などというやりとりがワシントンDCで行われているようでして、どうも既視感があると思ったら、ひと月ほど前に横浜の件でさんざん聞いた議論でしたね。まあ、どうなるのか分かりませんが、アメリカのこれからのお手並を拝見しましょう。

それでは、今日もわれわれは手洗い励行で。

新型コロナウイルスのせいで何かと息苦しい昨今ですが、そんな中ささやかな笑いのネタをいくつか提供する時間となりました。というか、これ絡みでは昨今ネタがやたら多くて──。

航海中に船内でウイルス感染が広がったダイヤモンド・プリンセス号を、日本が親切に横浜へ入港させてやって14日間検疫し、乗客が快適に過ごせるよう官民が力を尽くしていた時に、やり方がなっておらん、船が巨大なウイルス培養シャーレになっているなどと、さんざん日本をボロクソに言っていた海外メディアさまがたに、大変残念な知らせがあります。同じようなクルーズ船問題に目下直面しているアメリカが、右往左往している模様です。

このグランド・プリンセス号、サンフランシスコに入港させてもらっていません。沖止めです。それも港湾内ではなく、陸から全く目視できないほど遥か沖合に、沖止めです。ひどいですね。これでは崎陽軒のシウマイ弁当も差し入れできないではありませんか。浦賀に来た黒船だって、岸から見物できる程度の距離でしたよ。

グランド・プリンセスの乗員乗客合わせてざっと3600人が、これからどのような検疫生活を強いられることになるのか、2週間後にどういう状態になってしまうのか、いささか心配です。まあ、きっとアメリカさんなら日本と違って見事にやってのけてくれるのでしょうね。頑張ってください。

一方、破竹の勢いで感染者数を伸ばし続けている、われらのアレな隣国ですが、けったいな動きがありました。日本が中共と韓国からの入国を大幅に制限する策を打ち出したことについて、北京は特に何も言ってきていませんが、ソウルが例によって例のごとく例のアレです。な、な、なんと〈報復措置〉を検討するなどと言っていますよ。

青瓦台のキム・サンジョ政策室長は「日本の発表を見て本当に失望した。深い遺憾の意を表する。6日、政府の公式見解を発表するだろう」と述べた。別の政府当局者は「日本からの入国者の隔離や、日本から来た航空機の着陸制限などを検討している」と言った。韓国外交部は同日夜、駐韓日本総括公使を呼んで抗議した。

明鏡止水の馬鹿とでもいいましょうか。あのね、君らの国は世界の多数の国々から入国制限を食らっているのに、なぜ日本にだけ文句を言うのですかね。日本だってあちこちで入国制限を受けていますが、どこにも〈報復措置〉なんて言ったりしませんよ。イタリアもね。こんなの韓国だけでしょう。

これまで韓国政府は、日本に対しては新型コロナ拡散が進行中にもかかわらず、1段階の「旅行留意」警報程度だけを発令してきた。しかし、この日安倍首相の強硬姿勢に接した青瓦台が正面対抗して、再び韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)延長問題を取り出す場合、状況は韓米関係にも広がるおそれがあるという憂慮も出ている。

おいおい、GSOMIAと何の関係が(笑)。まあ、別にかまいませんけどね、GSOMIAを破棄してくれても。

さて、よその国のことばかり笑ってもいられません。日本にもなかなかすごいのがいます。

最初にこれを聞いた時、ちょっとかわいそうかなとも思ったのですよ。自宅待機と言われても自宅に食料が無尽蔵にあるわけでもないし、ちょっとは買い物や食事に出かけたりしなければ生きていけないでしょう。

でも、よくよくあとから記事を読んでみると、別にこの人は一人暮らしというわけではないのですよね。同居の家族がいるので、どうしても自分で外に出なければならないということでもないのです。

そして、さらに──

ちょっと待ってくれませんか。ニュース記事に書いてあった「飲食店」というのは──。

こんなことで有名にされては、店のほうとしてもたまったものではありませんな。

では、今日も手洗い励行でいきましょう。

〈新しい感染症〉といえば多少なりとも警戒すべき事柄ではあるのですが、そこから派生する現象には馬鹿馬鹿しいものもあったりします。

さて、新型コロナウイルス関連の本来の情報に戻ってみますと、しかしやはり半分馬鹿馬鹿しい事態もあったりしますね。もちろん半分は深刻なことなのですが。宮崎県で初確認された感染者の件です。

[宮崎]県、[宮崎]市によると、男性は2月20~26日(現地時間)、妻と旅行で米ロサンゼルスに滞在。同27日に帰国し、羽田空港から宮崎空港まで空路で移動した。同空港から宮崎市内の自宅まで、タクシーを利用。移動中はマスクを着用していたという。
[「新型肺炎宮崎県内初確認 宮崎市70代男性」 << 「宮崎日日新聞 Miyanichi e-press」]

先に愛知の方がハワイにわずか11日間滞在したのち発症したのに続き、今回の宮崎の方はロサンゼルスにわずか7日間滞在したあとの発症です。〈まだ感染者が少ない国〉に行って罹患してくる確率の低さを想像してみれば、かなり異常なことといえます。

特にこの宮崎の方は、日本に帰ったら新型コロナウイルスに気をつけなければいけないという意識があったのでしょう、宮崎空港から自宅までマスクを着けてタクシーを使うという気の遣いようです。しかし、残念ながらそれは結果的には無駄でした。なぜなら、すでにアメリカで罹患していたからです。

先日から言っている通り、アメリカではろくに検査・調査が行われていないから数字が出ないだけで、実態は推して知るべしです。ハワイなんか、春節の時期には日本ほどではないにせよ中国人観光客がわんさかやって来ていますし、感染者ゼロだと言い張っているのですが、現地ではそんなわけはないだろうという空気のようです。確か昨日か一昨日かにようやくCDCの検査キットがハワイに届いたそうなので、これからいろいろ出てくることでしょう。

アメリカ政府が日本を含む国々への渡航に注意を促したりしていますが、彼らは他国のことを言うより自国のことを心配すべきなのですよ。今、本土でようやく〈始まった〉ところであるにすぎません。私に言わせれば、今の時期、むしろ日本からアメリカ(ハワイ等を含む)へ行く人のほうが気をつけないといけませんよ。

では、今日も手洗い励行でいきましょう。