昨日書いたことからの派生ですが──

はい、手すさび程度であっても短歌をやっている者たちにとって、いつも苛立つおなじみの誤った言葉遣いです。毎度ため息が出ます。俵万智氏に対しても失礼です。

何とかならないものでしょうか、こういうの。

もしみなさんの周りに短歌を趣味にしている人がいると聞いたら、「じゃあ、ここで桜を見て一句!」などと言わないよう気をつけてください。言われたほうは苦笑いするしかありません。

冗談でも大げさでもなく、百パーセント言葉通りの意味で真面目に言います。本当に文末の句点に恐怖を覚えるような若者がいるのなら、残念ですが社会に出るのはしばらくやめておいたほうがいいと思います。とりあえず状態によって心療内科か精神科を受診し、医師の指示に従ってください。

少なくとも、句点が怖いなどと言う若者に合わせて年長者たちのほうが流儀を改めるべき件ではありませんから、その点は勘違いしないように。文の最後に句点を打つのは日本語の原則です。小学校1年の国語の授業で教わるはずです。

昨日書いたことが、ニュースになっていました。

そもそもたかが数センチの積雪なんてものが、北陸では当たり前ですらない日常であるものの、首都圏では大騒ぎになるわけですけど、そこに加えて雷とのコンボとなると、こちらではもう経験がないどころか聞いたこともないような話です。すわ、ラグナロクかハルマゲドンか、という気分でした、本当に。だって、雪なのに雷ですよ。おかしいじゃないですか。何で雪なのに雷なんですか!(うるさい)

さて、今日は昨日とは変わり、晴れています。残っている雪も解けてくれるでしょう。週間予報を見てもこれから気温は上昇傾向、いわゆる三寒四温になってゆくようです。あまり強い寒波が来ませんように。

昨日午後からの雪はそこそこ降り、時折激しく降ったので、どうなるかと心配していましたが、恐れていたほど積もらなくてホッとしています。

昨夜は初めての経験となることがありました。何と、雪が降っている時に雷が鳴ったのです。あとで知りましたが、日本海側では普通にある自然現象だそうですね。私は生まれてこの方ずっと関東ですので、雪が降っている時に雷が鳴るなど思いも寄らず、本気で何かとんでもない天変地異なのではと焦りました。

たぶん私に限らず関東の大多数の人の頭の中では、雷といえば春雷か夕立、さもなくば突発的なゲリラ豪雨や雹などとリンクしているものだと思います。この辺りで年に一度か二度降るか降らないかという雪は、降る時には多少の風が吹くことはあるにせよ激しく吹雪いたりもせずに、ただ静かに降るものです。まさか雪の中を雷が鳴り響き、夜の雪景色を稲光が照らすなんて──。

昨日放映されたNHK大河ドラマ「光る君へ」第5話「告白」には、新たな登場人物として藤原道綱母がちょいと顔を見せました(もちろん道綱も)。『蜻蛉日記』の著者として知られますが、私はやはり「百人一首」から知った人物なので、歌人としての印象を強く持っています。

道綱母の姪に当たるのが、そう、『更級日記』で知られる菅原孝標女です。彼女は今回時点ではまだ生まれてもいません(彼女の出生は道綱母の死去の10年以上あとになります)が、数え13歳で上総から京都に戻ってくる頃には紫式部がギリギリ晩年前後というタイミングですから、二人を接触させる脚本は十分にあり得るでしょう。

ところで、藤原忯子が病に伏せりがちなのは帝の寵愛が過ぎるからだ、と内裏の女房たちが噂したりしていましたね。何やら『源氏物語』の桐壺更衣の身の上をちょっと思わせたりも。とはいうものの、いやいや、忯子の場合はもともと病弱なところへ、変態でおなじみの花山天皇が夜な夜な変なプレイをさせるからいけないのでは、と思ったのは私だけではないはずです(笑)。忯子が懐妊しつつ夭折するのは史実ですが、まさか次回あたりで花山天皇が彼女にいけないクスリをキメさせたりする筋書きとか──いや、さすがにないですよね。やはり安倍晴明の呪詛が効いたことにするのでしょう。

今回終盤では、まひろ(紫式部)が胸の内に収めてきたあの悲劇を、ついに藤原道長と共有する運びとなりました。その場となったのが六条で、話の中に呪うだの怨むだのという言葉が入ってくれば、これはもう『源氏物語』の生き霊でおなじみのあのキャラをちょいと連想させるものでもあったりしますが、それよりなによりこの場面で異彩を放っていたのはまひろ役の吉高由里子の演技です。第1回の放映からずっと、彼女の演技のすばらしさはあちこちで賞賛されていましたが、今回の彼女が見せたまひろの泣きの演技は神がかっていたというほかありません。何せ、私はまるで感情移入などしていないにもかかわらず、あれを見ているだけでもらい泣きしそうになりましたから。どうしてもこらえることができずに泣き出してしまう様子、しかも10代半ばの少女の泣きかたを、見事に表現しきっていました。あれ一つを見ても「光る君へ」はすでに大河ドラマ史上最高傑作に決定してかまわないと思います。

さて、次回(第6回)はいよいよ紫式部の宿命のライバルが登場するようで──