昨夜から今朝にかけて韓国の尹大統領が、非常戒厳を宣布し解除するというゴタゴタがありました。混乱は今も続いています。

このたび特に問題視されるべきは、日本の報道機関の駄目っぷりだと思います。事態が発生してからかなり長い間、ネットで少しだけちょろっと流す媒体があっただけで、大方の媒体は一言も触れませんでした。なによりびっくりしたのが、こういうときに真っ先に速報するはずのNHKさえもが何もしなかったということです。

尹大統領が非常戒厳を宣言したのは昨夜22時25分ごろでしたが、それから1時間半以上は隣国の事態の様子を知るためにBBCなどを頼らなければならないという、おかしなことになっていました。日本の主要な報道機関はようやく日付が変わってから「速報」と打ち始めましたが、何が今さら「速報」だよという感じでしたね。あれですか、例によって記者クラブの擦り合わせとかをしていたわけですかね、1時間半以上もの間。

この調子だと、万が一台湾有事ということにでもなったら、日本の新聞やテレビが報じ始めるまで半日ぐらいかかりそうですね。いや、もっとかな。

選挙をネット投票や郵便投票にしてはいけない理由が、端的に分かるニュースです。

投票所以外の場所で投票できるようにしてしまうと、家族その他によるこのような干渉を防ぐことができず、秘密投票が守られません。「○○党支持者の方は当日、党事務所に集合してください。みんなで一緒に○○党に投票しましょう。家族も必ず、できれば友人も連れてきてください。来ない奴は他党に投票する裏切り者、反党分子です」みたいなことにもなります。

なんでもかんでもリモート化すればいいというわけではありませんよ。

昨日のNHK大河ドラマ「光る君へ」第46回「刀伊の入寇」では、そのタイトルの通り歴史の一大事件が勃発しました。

しかし──。

本ドラマを通じて、これほどにまであり得ない場面続きの上に安っぽい脚本の回はなかったように思います。いやぁ、なかなかにひどかったですね。いろいろな要素を紡ぎ合わせて、藤式部(紫式部)が太宰府を訪れさらに松浦に向かおうとする途上で刀伊の襲来が起こる、という基本の筋書きはうまく考えられたものだと思うものの、深夜の若年層向けイーカゲンSFドラマっぽい風味が濃厚に重ねられているのは、何だよそれって笑ってしまいました。

これ、シリーズ全体のバランスのせいだと思いますよ。残り3回という最終盤に刀伊の入寇という大事件をぶっ込んできたら、こういう駆け足で訳の分からない話に仕立てるしかなくなってしまいます。思うに、序盤で藤式部の母親が藤原道兼に殺害されるだのという余計な味付けをしていたせいで、時間が足りなくなってしまったのでは。

おもしろかったのは、博多が襲撃され合戦となっているさなか、おもむろに所を都に移して挿入された、源倫子とレッド姉さんこと赤染衛門のやりとりでした。『栄花物語』は藤原道長が生まれるよりもずっと前の時点から始まるのですよね。これはどういうことかと倫子に訊かれた赤染衛門が、藤原の栄花を書くのであれば大化の改新から始めたいところだが、それでは自分が生きているうちに道長まで書き上げられないので、仕方なく宇多天皇の世から始めた、と答えます。そんな赤染衛門の矜恃と気概が表現される中に差し挟まれる、猫の動きや鳴き声、ほんわかしたBGMなどが、倫子の穏やかな笑顔と口調と相まっていい味を出してくれていました。そして最後に倫子がにっこりとして一言、「もう、衛門の好きにしてよいわ」─。と、そこでまた猫の鳴き声。九州が異国の海賊の襲撃を受けるという事態と、都の平和ボケの様子の対照がよく描かれていました。まあ、今のどこかの国も似たようなもので、外患が差し迫っている時に国会や報道でどうでもいい話ばかりしていますしね。

さて、『源氏物語』も書き上げて役目は終わりとなり、自分の存在意義について悩んでいた藤式部は、周明との再会により、書くことへの思いをまた確かめました。紫式部が『源氏物語』のあとに何か書いたという記録はないはずですが、本作では何かを書くという設定にしているのでしょうか。個人的な思いとしては、この翌年の末に上総から帰京する菅原孝標女に、藤式部が出会ってほしいところではありますが。

全くニュースとしての価値のない情報なのですが、報道媒体の劣化ぶりを象徴する記事がネットのトレンドに上がっているようなので紹介しておきます。

そんなの、どうでもいいです。本当にどうでもいいです。心の底からどうでもいいです。

報道媒体や似非リベラルが、なぜ自分たちが信用されなくなったのかを省みることは、やはり無理のようです。

この件、何が本当に問題なのかを理解していない人が多いみたいです。

現地に常駐する県職員のビザを取得する際、県側が肩書を「社長」などとして申請。米移民局に提出した資料には«沖縄県から直接雇用されることはない»«株式会社が雇用を管理している»などと記載していたが、実際は県職員の身分を有した公務員のままだった。

これ、アメリカの法律に照らすとスパイという扱いになり得ます。

日本にはスパイ防止法等がないので、こういうのを甘く考えがちの人が多いですが、結構まずい話になるかもしれません。