「アパホテル」を全国展開するアパグループは3日、新型コロナウイルスの軽症感染者らを受け入れる方針を明らかにした。政府からの打診に対し全面的に受け入れる意向を伝えた。

ホテル側のリスクを考えれば、これはアパグループの大英断と言うよりほかはありません。そこそこまともな頭の持ち主なら誰でも分かるはずです。しかし、ネットではさっそく〈ある種の人々〉が、安倍首相の友達だからどうの、利権がどうのと喚きちらかしているようです。手を挙げたのが今のところアパだけ、という話でしかないのに。

アパホテルが〈ある種の人々〉に嫌われているという事情は知っていますが、国難に対するに当たって、イデオロギーがどうのこうのと言っている場合ではないでしょう。軽症者用の滞在施設として使わせてもらえるのであれば、アパホテルであろうが、あるいは仮にピースなんとかのチャーター船であろうが、はたまた仮にゲーキョ学会の会館であろうが、国民にとってはとてもありがたいことのはずです。

私は以前の記事で「愛国」という概念に少し触れたことがあります。右派であろうが左派であろうが、保守であろうがリベラルであろうが、政治思想はすべからく愛国的たるべきなのです。当たり前でしょう。

さて、安倍首相の友達だからどうの、利権がどうのというデマは実はほかにもあって、しかもかなり悪質です。

当該会社はサーバに過負荷がかかったりして、大迷惑をこうむっています。同社の社長は安倍首相と全く個人的な付き合いはないそうですし、国からのマスク発注を受けていないどころか話も来ていないので、全く火の気のない所に無理やり煙を立てられているとしか言いようがありません。

最近繰り返し言っていますが、〈ある種の人々〉はとにかく〈安倍をたたけるなら何でもいい〉という根性を行動原理にしていますから、安倍をたたけるなら悪質なデマも簡単に正義の鉄拳となってしまうわけです。少しは恥というものを知ったほうがいいのではないでしょうかね。

話を戻しますが、今般の件でせっせとアパを中傷している人を見かけたら、よく覚えておきましょう。こういう非常時には人間の本性があらわになります。

といったところで、本日も手洗い励行でいきましょう。