記事を読む限りでは、陸から30キロの海の上空で空中給油の訓練中に、空中給油機から伸ばした給油ホースがオスプレイのプロペラに絡まったという事故であり、事故機が帰還を断念して不時着水を試みた結果ということのようです。これを「オスプレイの安全性の問題」云々と言って騒ぐのは無理筋だと思います。もちろん、それ以外の部分で問題はあるかもしれませんが(アメリカ軍から警察や海保に伝達された情報がおかしいとか)。

今年は4月に鹿児島で航空自衛隊の点検機が墜落し、今月に入ってアメリカ軍の戦闘機が高知沖に墜落し、それぞれ航空機事故として報道されましたが、なぜ沖縄でオスプレイが事故を起こしたときだけマスコミがひときわにぎやかになるのでしょうか。

トランプ次期米大統領は11日放送されたFOXテレビの番組で、中国本土と台湾は不可分の領土だとする「一つの中国」原則を米国が維持していくかは、中国の貿易や外交政策次第だと述べた。

トランプ氏のアレな発言の数々の是非は置いておくとして、中共に対してひるまない姿勢を鮮明にしているところは評価していいと思います。もっとも、彼が大統領に就任したあとで“現実的”な方向修正を図ることは十分考えられますが。

また、アメリカに追随することしかできない日本も、これはいい機会ですから“二つの中国”路線に切り替えることを少し検討ぐらいしてはいかがでしょうか。と思ったのですが、日中共同声明があるのでそうもいきませんかね。

Wham!, “Last Christmas”
去年のクリスマスに告白してふられた、という歌。
山下達郎「クリスマス・イブ」
クリスマス・イヴに告白するつもりが待ち合わせをすっぽかされる、という歌。

何で毎年毎年こんなのばっかり巷に流れるんですか? あんた、中島みゆきなの? 「クリスマス・ソングの定番ですね」とか言っているDJ、馬鹿なの?

テクスト: 梶尾真治『怨讐星域』 全3巻 東京、早川書房、2015年。初出は『SFマガジン』(同社)2006-14年。

〔2016年12月10日(土)読了〕

太陽のフレア膨張による地球滅亡が予測された時、アメリカのアジソン大統領は極秘裏に世界の学者や技術者など約3万人を集めて宇宙船で地球を脱出し、172光年のかなたにある地球によく似た惑星「約束の地」を目指して数世代をかける宇宙旅行に出てしまう。

一方、その他大勢が取り残された地球では、テレポーテーション技術「ジャンプ」が開発され、人々は順次「約束の地」へ転送される。先に移住を果たした人々は、道具らしいものもない原始時代の生活からのやり直しを強いられる。数世代後に地球から到着するであろうアジソン大統領一味の末裔への復讐の誓いを代々継承しながら。

各巻の副題は次の通り:

  1. ノアズ・アーク
  2. ニューエデン
  3. 約束の地

第Ⅰ巻「ノアズ・アーク」を読み始めて10ページほどで買ったことを後悔するほどひどい文章だし、100ページも読むと編集担当者がサボっていたとしか思えない出来の書籍である。ああ、これはきっと途中で捨てることになるか、読了したとしても感想を記事にすることはあるまい、と思ったのだが、今こうして全3巻を読みきった上で記事をつづっているということから事情は自明であろう。そう、とてもおもしろかったのだ。クライマックスでは、私は図らずも涙を流しそうになったほどである。

著者自身も年代記のような形で書きたかったと言っているようだが、実に本作はどこかレイ・ブラッドベリの『火星年代記』を思わせるようなものがある(もっとも『火星年代記』のように詩情あふれる文章からは程遠いが)。宇宙船で地球を脱出した人々、テレポートした人々、そして膨張する太陽に呑み込まれ滅びゆく運命にある地球にあえて残ることを決断した人々の、日常の様子が淡々と語られてゆく。

人間は、何百年たとうと、宇宙のどこにいようと、やはり変わらず人間なのだ。そんなことを思わされた。