昔のことですが、東京圏で雪の日に電車の運行が乱れまくっているのをテレビで報じていた時のこと。「雪なんだから電車が止まったり遅れたりするのはしょうがないのに、駅員に詰め寄ってひたすらわめいてる奴とかいるんだよなぁ。何考えてんだろ」と私がつぶやいたら、横から父が「電車が遅れてりゃ駅員に文句を言うのは当たり前じゃないか」と返してきて唖然としたことがありますが、そんな父は生きていれば今80歳前後という世代です。

私は理解に苦しむのですが、ある程度以上の世代の年寄りにはそういう狂った感覚の持ち主が普通にいるみたいです。

「雪が降るって、何日も前から予報でさんざん言ってるんだから、あらかじめ自分で打てる手は打っておくのが当たり前だろ。駅員に文句を言えば、雪で止まってる電車が復旧するのかよ。駅員に文句を言うくらいなら、朝から家に引きこもってろや、このクソ老害が。お前が駅員をつかまえてくだらない文句を言い続けてるせいで、本当に駅員に用事のある人が話せなくて困るんだよ」──若い世代ならむしろこういうのが普通の感覚であり、これは極めてまともな考え方です。