誰が拡声器になっているか
「中国を怒らせちゃったじゃないか。どうすんだよ、高市」──とか思っているそこのあなた、すっかり中共の思う壺ですよ。そういう声が日本国内で湧いてきて、似非リベラルや特定野党が政府を責めるよう、北京が仕向けているわけです。まあ、最近はそういう手もうまくいかなくなっているし、あちらも焦っていますよね。
永田町や報道媒体で誰が北京の拡声器になっているのか、ニヤニヤ眺めて確認しておくのに絶好の機会です。いい感じで炙り出しになっていますので。
なぜか日本の報道では扱いが小さい(そういうところがオールドメディア不信の理由の一つ)のですが、G7も釘を刺しました。
カナダ東部ナイアガラオンザレークで開かれた先進7カ国(G7)外相会合は12日、2日間の日程を終えて閉幕し、「中国の軍備増強と核兵器急増」に対する懸念を表明する共同声明を発表した。 ─(略)─ G7外相は共同声明で、「台湾海峡における平和と安定の維持の重要性」を指摘。東・南シナ海を含め、中国の名指しを避けながら「力や威圧」による一方的な現状変更の試みに反対した。
茂木外務大臣が仕事をしてくれたわけですね。
ちなみに台湾の媒体を見ると大ニュースですよ、これ。外交部が感謝のコメントを出しています。
それから、アメリカも台湾について言及しました。
- 「アメリカ国務省「一方的な現状変更に反対」 高市首相の台湾有事発言めぐり」〔FNNプライムオンライン〕 << 「Yahoo!ニュース」
まあ、台湾有事に際してどうするかの明言は避けているアメリカですが、武器を売却することは発表しました。このタイミングで(笑)
- 「トランプ政権、F16戦闘機の修理部品など台湾への売却承認…中国は反発「主権と安保上の利益を侵害」」 << 「読売新聞オンライン」
キリがないのでやめておきますが、まあ、国際的に北京が非難されていますわな。
あ、そうそう、ついでだから言っておきましょう。中共の「外務省の報道官」として記者会見などに出てくる人は、他国の首脳に対してやたら横柄な口をきくのですが、ちゃんと肩書を見てみると「副報道局長」なのですよね。小役人ですよ。局長ですらありません。最近人事異動で交替しましたが、前の人も確か「副報道局長」でした。日本でいえば、そうですね、外務省副報道課長とかでしょうか。日本で政府首脳として会見する官房長官や、アメリカのホワイトハウス報道官などとは、全く格が違います。ですので、あいつがギーギー喚いていても、分をわきまえない小役人が無駄に威張り散らかしているなぁぐらいに思っておけばいいです。あれは習近平氏の覚えを良くしたいだけの行動ですから。