昨夕は石破が夏休み自由研究発表会みたいなこともしていたらしいですが、そんな話は自民党と公明党の連立解消という大ニュースで半ば吹っ飛んでしまいましたね。

さて、公明党の政権離脱に関するニュースをその後読んでいて、すっかり感心してしまったことがありました。

自民党の高市早苗総裁は10日、公明党の斉藤鉄夫代表との党首会談で、連立離脱方針を伝えられた際、「例えば総裁が私でなかったら連立離脱はなかったか」と尋ねた。斉藤氏は「今回の総裁選で誰が選ばれても同じだ」と否定した。高市氏が党本部で記者団に明らかにした。

斉藤氏から「今回の総裁選で誰が選ばれても同じだ」という言葉を引き出したところ、高市氏は見事ですよ。つまり、自民党内のめんどくさい勢力が「高市氏のせいで公明党が離脱してしまった。どうしてくれるのか」と責め立ててくる口実を、先に片づけてしまったわけです。

「総裁が私でなかったら連立離脱はなかったか」──こういう、下手をすると感情的な言い合いにつながりかねない言葉は、普通は避けるものですけど、高市氏はズバッと切り込みました。相手が「そうだ」とは答えられないことが分かった上でやっているのでしょうね。まあ、相手のほうから連立維持の条件として無理難題を吹っかけられてきているのですから、このくらいのやり返しはあって当然でしょうな。