好みのタイプの女性を見つけたのでずっと跡をつけてゆき、マンションのエレベータの中で刺した、という例の事件はいくら関連記事を読んでも意味が分かりませんね。そしてこの事件を受けて一部の似非フェミたちが、女性が護身用に催涙スプレー、スタンガン、はたまたナイフなどを携行するのを認めろ、とか喚いていると聞き及んでいます。まあ、似非フェミは頭が悪いので理解できないのも仕方ありませんが、今般の事件は仮に被害者女性が催涙スプレーなどを携行していたとしても防げなかっただろうと思います。

さて、いわゆる護身具さらに凶器類は、単純に携行するのが合法か違法かという話にはなりません。正当な理由がなく持ち歩いていると違法になります。例えば、野球部員がバットを持って球場へ向かうのは合法ですが、あなたが普通にバットを肩に載せつつ街なかをウロウロすると違法です(軽犯罪法違反)。料理人が店へ包丁を持っていくのにきちんと刃の部分を保護した上でバッグに入れているのは合法ですが、あなたが包丁を片手に電車に乗ると違法です(銃刀法違反)。

では、護身用に催涙スプレー等を携行するのはどうかというと、基本的に違法です(軽犯罪法違反)。そんなことを認めていたら、それこそみんながみんな催涙スプレーを持ち歩く世界になってしまいます。催涙スプレーを使った路上強盗なんかも頻発するでしょうね。催涙スプレーの携行を合法とした判例もあるにはありますが、それはいろいろな事情を勘案した上で総合的に判断されたものであって、単純に怖いから護身用に持ちたいというのは正当な理由として認められません。催涙スプレーは、例えば店が強盗対策のためにレジの近くに置いておくなどの用途が想定されているものであり、気ままに外へ持ち歩いていいものではありません。

なぜ私がこんなことを知っているかというと、近ごろ物騒なので防犯対策を考えなければとあれこれ調べてみたことがあるからです。ええ、危険は女性だけのものではありませんよ。ちょっと言ってしまうと、護身具については法律に引っかからない抜け道的なものもあるのですが、それをここに書くわけにもいかないので各自考えてください(笑)

例の事件の話に戻りますけど、ああいうのは仮に自分がナイフを持っていても防げないので、とにかく男女を問わず日頃から防犯意識を高くするしかありません。ほんと、物騒な世の中です。