爆上がりか、滝のように落ちるか
米5キロ当たり小売価格目標の「2000円台」は〈3000円未満〉と同義なのですが、聞く側の印象が変わります。特に、先に石破総理が「3000円台」と言っていたことからの流れで考えると、感覚的な違いが大きくなります。
- 「小泉進次郎農水相、スーパー・米穀店を視察 「今までの流通では届かない」と危機感露わ」 << 「産経ニュース」
福島の海でのサーフィンの時も思いましたが、彼のうまくツボを押さえたパフォーマンスは父親譲りですね。「6月上旬」つまりあと2週間余りのうちに、2000円台に下げるのはさすがに無理だろうと思いますけど、でもひょっとして小泉氏なら何かやってくれるかもしれないという妙な期待を持たせるところがあります。
コロナ禍の時に総理大臣だった菅氏は、ワクチン接種を厚労省に任せておくとチンタラしていて進まないので、彼自身がかつて総務大臣だった経験から総務省を使って自治体に一気にやってもらうという手を使いました。小泉氏が備蓄米を消費者に届けるにも、流通を根本的に変える必要がありますが、環境大臣だった時のレジ袋有料化というしょうもない実績しかない彼はとりあえず楽天の力を借りることにしたようです。
米の流通機構を2週間で破壊するとなると、抵抗が大きくてかなり大変でしょう。これを突破できたら小泉氏と自民党の株も爆上がりですが、できなかったら変に期待を持たせたぶん滝のように落ちるのではないかと。確率としては1:9ぐらいではないですかね。