近ごろの共産党はすっかりファシズム性を隠さなくなって堂々たるものなので、私はこの話を聞いても特に驚きませんでしたし、むしろ笑えてきました。

とにかく共産党は、党外からの批判なんかどうでもいいという旨を田村が先日公言していたことからも分かる通り、極めて内向きの体質を持ち、独裁主義と恐怖政治指向の本性をあらわにし、少数精鋭の仲間内のセーギで社会を支配してやろうといっそう先鋭化してきています。『しんぶん赤旗』も要するに〈マスコミはすべて反共に毒されていて信用できないから『赤旗』しか読まない〉というような熱狂的支持者たちだけを相手にしている、狭い世界の読み物という性格が強いでしょう。当然、反論なんか載せるわけがありません。

ええ、基本的には、政党機関紙なのだから政党の主張を一方的に載せるのもいいですよ。『赤旗』が要求されているように反論を掲載する義務などありません。しかしそうはいっても、かつて自分たちは他紙での他政党の意見広告(有料)に対する反論意見広告を無料で掲載することを要求し、訴訟まで起こしたくせに(もちろん負けましたけど)、何をほざいているのでしょうかね、このスッパマンめが。一応言っておきますが、放送法の規制を受けるテレビ等と違い、一般新聞は必ずしも政治的に不偏不党である必要はないので、一般新聞と政党機関紙は違うという小池の屁理屈は全く通りません。

こんな政党が力を持ってしまったらどうなるか、まかり間違って政権を取ったりしたらどうなるか、想像するのは難しくありませんよね。政権批判を掲載した新聞には、政権側の反論を掲載するよう命令したりするのでしょう。いや、それで済めばいいですけど、そんな社は取りつぶされることになるでしょうな。何といったってあの政党は、弱小勢力の今ですら、自分たちの気に入らない〈けしからん表現〉に対してはさっさと抑圧しにかかって国民の生命と財産を脅かす集団ですからね。

滅べ。一秒も早く。