先ごろ国会で可決・成立した改正入管難民法に反対していた(いる)人々の多くは、基本的な道理すらわきまえない妄言ばかりほざいているので、いずれそのへんをまとめてみようかと思っていたところ、ちょっと違った筋からホームラン級のものが出てきましたよ。まず先にそれをさらしておきます。

見出しを見たとたん、頭の中に「?」が10個ぐらい浮かんできて、違和感を覚えるどころか意味不明でした。恐らく見出しの付け方が下手すぎて意味不明になっているのだろうと思い、とりあえず記事を読んでみることに。

上記記事は有料記事なので、一般読者は無料で公開されている冒頭3段落しか読むことができません。が、冒頭3段落を読んだだけでも、見出しの意味不明ぶりの原因は分かりました。

そもそも、同記事で取り上げられている人物(京都市在住の大学教授女性)は日本人ではなく、カナダ人なのです。見出しの「日本人なのに」というのが間違っています。

記事中の写真でも〈教授〉氏がカナダのパスポートを持っている様子が写されていますね。つまり、彼女はカナダのパスポートで日本に入国しています。その際、滞在目的・期間に応じて必要なビザを取得すべきだったのに、それをしないで日本に居続け、さらに就労までしてしまっているので、当然ながら国からは「不法滞在の外国人」として扱われることになります。全く道理にかなった話であって、国のやっていることには何の瑕疵もありません。

こんな話を記事にする記者も記者だし、それを紙面に通してしまう編集デスクも編集デスクですよ。こんな中学校の壁新聞より質の悪い記事を平気で載せてしまうような新聞なんぞ、さっさと廃刊したほうがよいのでは。

また同時に、曲がりなりにも大学教授という職にあるような人が、一体何を言っているのかと呆れるばかりです。寝言は寝て言え。