馬鹿な奴ほど変に英語を使いたがるということは、 “We will stop” でおなじみのSEALDsの件でも述べましたけれども、彼らの馬鹿さは“弟分”にも継承されています。

T-nsSOWLという団体名は “Teens Stand up to Oppose War Law” の略だそうです。「十代は立ち上がり戦争法に反対する」という意味のつもりだと思います。無理やり “teens' soul” (十代の魂) と同じ音にするように、英和辞典を繰ってひねり出したのでしょう。

まず “Teens stand up to oppose...” という表現ですが、英語として間違いではないものの変な感じがします。まさに「十代は立ち上がり戦争法に反対する」という日本語が間違いではないけれど何か変な感じがする、というのと同じです。こういう場合は “Teens Against ***” (***に反対する十代) とか “Teens For ***” (***を求める十代) などのように、もっとスマートな言い方というものがあります。

次に、英語で “war law” といえば戦時国際法 (law(s) of war) を指すと理解されるのが普通です。「日本の十代の若者たちが戦時国際法に反対している」と解説なしに聞けば、多くの外国人たちは意味がよく分からず、目が点になるはずです。いわゆる「戦争法」のニュアンスを伝えるためには “the pro-war laws” と言うべきでしょう(安保法制は実際は複数の法律から成っているため複数形で)。

従いまして、団体名として自然な例は “Teens Against the Pro-War Laws” ということになります。

結局私は何が言いたいのかというと、できもしない英語を無理やり使って国内のみならず国外に向けてまで恥をさらすくらいなら、普通に日本語で名のっておけということです。繰り返しますが、馬鹿な奴ほど変に英語を使いたがるのです。