何に勝ったのか分かりませんが「完全勝利」おめでとうございます。ある方面の人々の使う「勝利的に貫徹」という表現を連想して笑うしかありません。

昨30日、国会議事堂前で行われた安保法案反対デモは、10万人で国会を囲むと主催者が豪語していたものでした。実際の参加者数はといえば、警視庁の調べで3万人余りであって、主催者大本営発表では12万人といういつもの粉飾ぶりでした。主催者としては先に10万人と豪語してしまったため、どうしてもそれ以上の数字を出さざるを得なかったのでしょう。さらに、何と35万人というおとぎ話みたいな数字をSEALDsがツイートした時は、乾いた笑いが出てきました。

カツドーカとはすなわち嘘つきであるということを、またもやはっきりと示してくれましたね。3万人でも十分に多いのだから、数字を盛らずにそのまま言えばいいものを、12万人だの35万人だのと言うから笑いものになるし信用されなくなるのです。ちなみに、SEALDsの言う35万人というのは、関東なら埼玉県川越市、関西なら大阪府高槻市の人口とほぼ同程度で、こんなのは寝言でしかありません。まあ、仮に本当にデモに35万人──1億2千万分のたった35万人が集まったとしても、そんなものに政治が動かされるなんてことは、議会民主制の国においてあってはなりませんけどね。

Twitterでは、実際の10万人超の群衆とはどういうものであるはずかを画像で示したツイートが多く見られました。13万人が参加した(警視庁発表)という60年安保反対デモの写真や、観客20万人を集めた野外ライブの写真などは参考になります。

デモ主催者に言わせれば、今回は「決戦」だったそうですから、これが彼らのウンドーの峠だったということでしょう。最高潮が3万人だったということです。あとは下り坂ですね。今までどうもお疲れさま。来月からは、自分たちの言ってきたことやってきたことが安保法案を止める上で何の役にも立たなかったどころか、むしろ強烈に逆効果となったことを、ひたすら反省し続けてください。安保法案が成立してしまうのは君たちのせいですよ。君たちはこういう変なことばかりするから世間から忌み嫌われ、法案反対が6割という世論からも支持されず、結果的に法案成立を後押しすることになるのです。

秋雨や祭りのあとのさびしさを紛らしたまへの媛

あきさめやまつりのあとのさびしさをまぎらしたまへシルズのひめ