本来なら、東京五輪の開会式が予定されていた日です。今夜の開会式に向けて東京圏が大騒ぎになっている様子を、マスメディアが伝えていたことでしょう。

しかし実際には、今日は午前からこんな報道が:

もっとも、こういう書き方は例によってマスメディアによる上っ面の煽りなので、冷静に見る必要があります。ちゃんと都の資料を見れば分かりますが、昨日時点で7,513人の「退院等」と、327人の「死亡」を含んだ上での「感染者、累計」ですから、差し引くと現時点での都内の実際の患者数は2千人台ということになります。そしてその半数程度は宿泊・自宅療養です。

むしろ注視しなければならないのは「重症」の数ですね。都の資料によれば、昨日の時点で14人です。医療崩壊スレスレだった4月下旬のピーク時の105人とかに比べるとかなり落ち着いている数字ではあるのですが、ほんの10日前は5人にまで下がっていたので、この10日で3倍近くに上がったと見ることもできます。第2波による指数関数的増加が懸念されます。

マスメディアの変な煽りにホイホイと乗る必要はありませんけど、かなり警戒の必要な状況になってきていることは事実です。重症者を増やさないためには、とにもかくにも感染を広めないよう気をつけるしかありません。