報道しない自由
中共を批判しないというのが、日本のマスメディアの大方のおかしな伝統だったりしますが、北京によるウイグル族弾圧についてろくに言及しないという昨今のありさまを見ていると、本当にうんざりします。「報道しない自由」の行使も大概にしろと言いたいです。そんなふうだからマスメディアは信用されなくなってしまったのですよ。
先ごろはアメリカの大手リベラル系メディアですらはっきり “genocide” という語を使いました:
- “What's happening in Xinjiang is genocide” << “The Washington Post”
これ、意見投稿・寄稿ではなくて、社説です。編集室がガチで喧嘩を売っています。
そして、ズバズバ斬り込むことでおなじみのBBC “The Andrew Marr Show” がこのほど駐英中共大使に直接バッサリぶっこみました:
BBCニュース - 駐英中国大使、BBC番組でウイグル人の強制収用否定 ビデオを見せられ https://t.co/RhgLjQ3w9S pic.twitter.com/qRkmLwtSPF
— BBC News Japan (@bbcnewsjapan) July 20, 2020
日本のマスメディアの多くは〈ウイグル族問題を理由にアメリカが中共への制裁を検討〉という趣旨の報道は一応しますけど、新疆で現実に何が行われているかについてはろくに触れません。さかのぼれば、チベット問題についてもろくすっぽ触れませんでした。