昨夜、ある感染症医がダイヤモンド・プリンセス号の船内の実態を暴露する動画を公開しまして、かなりネットが騒がしくなっています。

私が見たところでは、その動画は言葉が極めて過激かつ煽情的であるだけで、特に目新しい情報をもたらしてくれる内容ではありませんでした。つまり、すでに大概の人が知っていることや、聞かなくても察しがついているようなことを、ことさらおどろおどろしい言い回しで語っている感じです。

そもそも、とっくに何日も前からウイルスが広まりまくっている船内をグリーンとレッドにゾーニングしろとか、言っていることが変です。

9年前の原発事故の際も「東北ではビョーキになっている人がたくさんいるのに政府が隠蔽しているぅ!」と、ホーシャノーに詳しい医者()が触れ回ったりしていました。センセーショナリズムにまんまと乗せられたりしないよう、気をつけましょう。

さて、本日も手洗い励行でよろしく。

まず、これは見出しに間違いがあります。記事内容からすると、正しくは「37.5度以上が4日以上・強いだるさや息苦しさ 厚労省が保健所相談の目安」と書くべきです。

で、こういうの、現場が〈文字通り〉の運用をして事態をおかしくするおそれがあるのですよ。例えば、体温40度が24時間という状態は「風邪の症状や37・5度以上の発熱が4日以上続く」に該当しないのですよね。

何だか雑なのです。こういう大雑把な目安ではなくて、もうちょっと具体的なマニュアルというか問診票みたいな形にしたほうがいいのでは。

とにもかくにも、みなさん、ちゃんと丁寧に手を洗いましょう。

世界のCOVID-19の拡散状況について、ジョンズ・ホプキンズ大学のシステム科学工学センターがまとめています。

17日午前11時3分現在、感染者が最も多いのはもちろん中共(70,549)で、2番目のシンガポール (75)に続き、3番目が日本(59)です。近ごろこういう集計では、ダイヤモンド・プリンセス号で隔離されていた分が「その他」に移されているので、日本の数字はかなりまともになってきてはいます。

日本は世界で3番目に感染者が多い国ということになりますが、対人口比で見れば(少なくとも現時点では)そんなに多いようには思えません。

また、日本の数字は〈他国に比べてきちんと調べている結果〉という気がします。そもそも例えば国民皆保険制度がある国とない国とでは、体調が悪いときに素直に病院へ行く人の割合からして全く違うわけですし。こういう統計において国・地域別の比較はなかなか難しいと思います。ちなみに、インドネシアは公式に感染者ゼロと発表しています(インドネシアの国民もそんなの信じていないようです)。

さて、しつこいようですが、とにかくきちんと丁寧に手を洗いましょう。手洗いとうがいを馬鹿にする人が世の中に多くて、本当にびっくりします。そんな保健室のおたよりみたいなことを、と思うかもしれませんが、そんな保健室のおたよりみたいなことすらちゃんとやっていない人が多いのが問題なのです。

私はかつて、毎冬1、2回は風邪をひいていました。自分ではちゃんと対策しているつもりだったのですよ。外から帰ったら手を洗い、うがい薬でうがいをし、夜更かしせずに温かくして寝ていました。それでも毎年必ず風邪をひいていました。

ところが、たまたまテレビで正しい手の洗い方というのを見て以来、きちんとポイントを押さえて丁寧に手を洗うようになってからというもの、ほとんど風邪をひかなくなりました。3、4年に一度くらいちょっと風邪気味になったりすることはありますが、それでも治りは早いです。手洗いを馬鹿にしてはいけません。

イギリス船籍でアメリカ企業所有のクルーズ船が外洋航海中、船内でCOVID-19患者が発見され、次の目的地が横浜だというので日本が仕方なく入港させてやり、船籍国のイギリスからも頼まれたので検疫のため隔離措置をとり乗員乗客を下船させずにおき、食料その他の補給もちゃんと行い、アメリカからは礼を言われていたものの、日数がたってCOVID-19の潜伏期間が明けてくると乗員乗客の中に発症する者が次々と現れ、そんなのは日本のせいではないのに「日本が隔離しているせいで船内で感染が広がっているぅ!」というデマ紛いのことを欧米の媒体が盛んに報道するようになり、国内でもとにかく何でもいいから政権攻撃の材料が欲しいだけのいつもの勢力がそれに乗っかって「日本の対応は諸外国から批判されているぅ!」とやり始めている昨今ですが、そんな中、意外なことに、築地の紙がかなりまともな記事を書いています。

[ダイヤモンド・プリンセス号の乗客]スミスさんは船内のアナウンスや食事などの様子とともに、「船内が危険だというネット上のデマにだまされないで」といった趣旨のツイートをした。15日、米政府がチャーター便を手配すると発表すると、「船内で検疫を終えた方がいい」とも発信した。 ─(略)─ 予定された14日間の検疫期間が終わるまではあと数日。そのタイミングでの米政府のチャーター機派遣という決定は、「遅すぎた」。 ─(略)─ ‥‥「しかも米国内でさらにもう2週間検疫するという。シンプルにばかげている」。 ─(略)─ 感染の有無を調べる検査を受けていなかったり、検査の結果がまだ出ていなかったりする多くの人とともにバスや飛行機に乗る方がリスクが高い――。スミスさん夫妻はそう考え、船にとどまることを選んだという。

冷静にまともに考えればそうなりますよねぇ。

ところで、アメリカが同船乗客のアメリカ人とその家族を〈救援〉するために日本によこすチャーター機ですが、感染者は乗せずに日本に置き去りにするそうです。

#速報 ダイヤモンド・プリンセス号の船内で新型コロナウイルス感染が確認されたのは356例、うちアメリカ人は46例に上る。感染者はここ日本に残らなければならない。7台のバスが今、検疫中の同クルーズ船の所に来ており、検査で陰性の残りの合衆国市民を政府の避難フライトに乗せる予定。

えーと、その置き去りにされたアメリカ人の感染者への対応はまた日本に押し付けられるわけですか。そしてまた、感染者が駄々をこねるとCNNあたりに「日本の対応が悪い!」とか言われるわけですか。いいかげんにしてくれませんかね。

釈尊入滅の日

さき開き散り落ちてこそ花は成れ今ゆくわれものちの朋らも

さきひらきちりおちてこそはなはなれいまゆくわれものちのともらも