原田眞人監督『日本のいちばん長い日』 日本、2015年

〔2015年8月20日(木)鑑賞〕

宮城事件を題材にした半藤一利氏の小説の映画化であり、1967年の作品のリメイクである。'67年のものは見ていないため、比較はできない。

役者はみないい仕事をしているのだけれど、とにかく脚本が壊滅的にひどい。表情としぐさで語らせるべきところをわざわざ台詞にしたり、長い長い原稿を見事に早口で暗唱していますよと言わんばかりの台詞回しがあったり、阿南陸相の自決の場面でのやりとりがまるでコントだったり、あげくには最後が妙に中途半端なままエンドロールが回り始める。

宮城事件というものを知るために参考として見ておくのは悪くはないとは思うが。

推奨度: 30点(/100)