さて、今日は何の日かというと──

あの3人がデロリアン(改)でやって来る日です。

さすがに、2015年に車が空を飛んでいるというのはあり得ないだろうと昔から思っていましたが、この映画に出てくるもののいくつかは現実になっていますね。 Apple Watch みたいなものとか、3D動画とか。

映画の予想した2015年と現実との大きな違いの一つは、世界における日本の存在感ではないかと思います。

何せ1980年代後半の日本はバブル経済で、世界じゅうで日本円がブイブイいわせて、アメリカでも不動産を買いまくり、『バック・トゥ・ザ・フューチャー 2』が公開された'89年には三菱地所がロックフェラー・センターを買収しました。ですから、映画でもマーティは日系企業の社員だったりします。現実では、'91年にバブルは崩壊しました。

シリーズ第1作『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が公開された'85年のアメリカは不景気の真っただ中で、タイムマシンで戻る30年前の'55年というのは“古き良き時代”なのですが、その感覚はそのまま今の日本なのかもしれません。