雑な議論では困る
- 「買う側の勧誘「規制必要」 法務省検討会が報告書案 売買春自体の規制は「慎重」方針」 << 「産経ニュース」
というわけで、現行の売春防止法において処罰規定のない〈買う側〉にも処罰は必要だ、という話がにわかに盛り上がっています。基本的な理屈としては理解できるものですが、雑なやり方をすると問題しか発生しないので、慎重に進めてほしい件です。
あくまでも分かりやすい極端な想定例を挙げますと、例えば、男が街でナンパした女に飲み食いその他をおごった末に意気投合してホテルにしけ込んだものの、あとになって女から「わたしは飲み食いその他のおごりという対価で買われた」と言われたら、男はどうすればいいのでしょうか。これは冗談ではなく、ハニートラップとして十分にあり得る話です。
あるいは、金持ちが愛人をマンションに囲って衣食住を満足させた上でさらに高額の小遣いを与えている場合、愛人が「嫌で仕方ないけど対価を得て買われている」と言いだしたら、どうなるでしょうか。これもまたハニトラとしてあり得る話。
目下議論となっているのはそういうのではなく、新宿歌舞伎町の裏手あたりの立ちんぼの売買のたぐいだというのは分かります。ならば、規制の線引きについてきちんと詰めないといけません。例えば、マッチングアプリなどで「恋人が欲しいの。別2」とか出している女にメッセージを送った男はそれなりに処罰できるのか、という話も出てきたりしますな。
とりあえずの予防的自衛策としては──男女の付き合いに関わることはすべてにおいて割り勘にするとか(笑)。あ、必ずしも男女間とは限らないのかな?