何となく、60%ぐらいの確率で、不起訴処分になるような気はしていましたが──

というか、これまで報道されてきた事実だけからするに、よくこんなので裁判所が逮捕状を出したよなぁという感じがしていました。報道されていない決定的な材料でもあれば別ですけど、そんなのはなかったようですね。

  • 盗まれた可搬式オービスはいまだ所在不明。
  • 犯行の目撃者もいないし映像記録もなく、犯行の痕跡もない。
  • 犯行があったと思われる時間帯に、容疑者が速度超過したのち現場周辺まで戻ったような様子だけが防犯カメラ映像に残っている。
  • 容疑者は一貫して容疑を否認している。

いや、ほんと、つくづく、こんなのでよく逮捕状が取れたよなぁというレベルです。せいぜい任意の事情聴取ぐらいしかできないはずですよ。さいたま地検の嫌疑不十分という判断は妥当でしょう。というか、埼玉県警に加えてさいたま地裁もアホなの?

私は別に容疑をかけられた男性が絶対に無実だと言っているわけではありません。仮に彼が犯人であるとしても、逮捕状を取れるような材料がそろっていないではないかと言っているのです。逮捕までするならまずそれなりのブツを押さえろよ、と。

あるいは、例えばもし仮にあなたが車を運転している時に、沿道で何かピカッと光るものがあって、もしかしてオービスがあんな所にあったのかよと気になって気になってどうしようもなくて現場周辺を見に戻っただけなのに、ちょうどその直後ごろにそのオービスを盗んだ奴がいたというだけで、あなたに窃盗容疑の逮捕状が出るとしたら、法治国家としてあまりにもおかしくないですか。そりゃ、状況からして任意の事情聴取ぐらいされるのは仕方ないにせよ、なぜそんなので逮捕状まですんなり出ちゃうのよっていう話です。まあ、恐らく、警察としては、先に任意の事情聴取をしていたところ参考人が犯行を認めないから、逮捕して人質司法に持っていこうとしたのかもしれませんが、それにしたってなぜそんな雑な逮捕状を裁判所が止めなかったのかという──。

埼玉県警はオービスを盗まれるという失態の上にまた失態を重ね、さいたま地裁は「逮捕状自動発券機」と笑いものにされることになりましたな。

というわけで、みなさん、もし沿道で可搬式オービスらしきものが光ったと見えても、戻って見に行くのはやめたほうがいいみたいです(笑)