辺野古沖船転覆事故について、日テレとTBSが相次いで、亡くなった武石知華さんの遺族のインタビューを放映するなど、事故後3か月にしてオールドメディアの風向きが少し変わってきました。出てくる情報もにわかに増えています。

救助された生徒らが辺野古漁港へ戻ってきた時、引率教員2名は点呼も安否確認も何もせずただボーッと突っ立っていたそうです。実はこれ、生徒たちから聞き出した話としてSNSではとっくに広まっていた情報であり、ネットユーザーにしてみれば情報自体は特に目新しくはありません。ただ、産経がしっかり取材して辺野古漁港の防犯カメラ映像を入手し、裏取りをしてきて記事にしたことが重要です。つまり、オールドメディアの中で唯一、産経だけが報道機関としての使命を果たしているということです。

ちなみに、産経新聞の那覇支局は人員が充実しているわけではなく、記者は実質1人しかいないと聞いています。他社の記者はどれだけ怠けているのでしょうか。

さて、オールドメディアの風向きがようやく少し変わってきたという点では、こちらの記事はとても象徴的ではないかと──

死亡した「不屈」の金井船長については、これまで「海のガンジー」とかなんとか聖人君主のように讃える風潮がオールドメディアに目立ちましたが、ここへきて彼の生前の悪行を暴く記事が出てきました。しかもそれが、産経のような右派寄り媒体でもなければゴシップ週刊誌でもなく、琉球新報が出してきたということの意味はとても大きいと思います。

すなわち、カツドーカ周りの空気として、すべて死んだ金井船長1人のせいにしてしまおう、あいつは悪い奴だったことにしよう、という合意が形成されてきていると察せられます。もちろん金井船長の責任は非常に大きいですが、普通に状況を考えれば、2隻目「平和丸」船長(帰還し存命)の負うべき責任のほうがさらに大きいのは明らかですから、全部を死んだ奴におっかぶせてしまおうという人でなしどもの魂胆を看過するわけにはいきません。