高市総理の台湾有事関連発言に対して、子供じみた嫌がらせぐらいしか打つ手がないものだから、あろうことか国連の旧敵国条項まで引っ張り出してきて、その気になればいつでも日本に武力攻撃ができるんだぞと脅していた中共ですが、それでも全く日本が折れる気配がないので、今度はサンフランシスコ平和条約なんか無効だとか抜かし始めました。

日本はサンフランシスコ平和条約によって台湾を放棄したので、そのあとのことには関わっていない、という従来のわが国の見解を、高市総理が改めて述べたのに対して、中共がピキーンと反応したようです。

中共によるサンフランシスコ平和条約無効説は、実はそう目新しいものではありません。北京は例えば尖閣諸島の件が持ち上がったときなどに、同条約は無効だから沖縄の帰属は未決だという屁理屈をこねて、台湾と尖閣の次は沖縄に手を出すという野心をチラチラさせてきました。もっとも、それはあっちで勝手に言っているだけの内輪ウケみたいなものだったのですが、今回は駐日中共大使館が公式に X (旧Twitter) で日本語で表明してしまったため、ちょいと祭りになっています。

いやぁ、馬鹿ですねぇ。やっちまいましたよ。

みなさん、高校の日本史の授業で教わった近現代史を思い出してみましょうね。

サンフランシスコ平和条約が無効となると、台湾の法的地位の根拠は下関条約によることになりますから、台湾は日本領になってしまいます。中華民国領ですらありません。日本で一番高い山は富士山ではなく玉山(旧・新高山)になりますよ。なお、このネタで台湾のネットでは「俺たちは日本人になるみたいだから日本名を考えなきゃ」と盛り上がったりしているそうで。

また、北方領土についても国境の確定は樺太千島交換条約までさかのぼるため、北方四島のみならず千島列島が一括で日本領ということになります。プーチン氏が習近平氏にキレる様子を想像すると(ニヤニヤ)

さらに、もしかしたら満洲国の復興とか遼東半島の日本への割譲とか様々な事態が引き起こされる可能性もあります。

というか、そもそもサンフランシスコ平和条約が締結された当時まだ連合国から存在すら認められていなかった中華人民共和国が、何をほざいているのかという話なのですがね。