表向き怖がっておけばいい
小野田紀美経済安全保障担当相は18日の記者会見で、中国政府が日本渡航を避けるよう自国民に呼び掛けたことに関し、日本企業が中国へ過度に依存することに警鐘を鳴らした。「気に入らないことがあれば、すぐに経済的威圧をしてくるところに依存し過ぎることはサプライチェーン(供給網)だけでなく観光にもリスクだ」と指摘し、「リスク低減」を考慮するよう促した。
[「中国依存は「リスク」 小野田経済安保相が警鐘」 << 「時事ドットコム」]
閣僚語なので分かりやすく翻訳しますと、「中共依存でビジネスしてたら危ねえに決まってるじゃねえか、このボケが。これまでも中共には何かと言いがかりをつけられ、海産物の禁輸だのなんだのされて痛手をこうむってきて、中共以外に市場を拡大しとかなきゃまずいとか学習してねえのかよ。そんなんでよく商売がもつもんだな」ということです。
私も言っている通りですよ。きょうびチャイナ・リスクは常識であり、その認識がアマアマで中共におんぶに抱っこのビジネスを続けているような企業なんぞ(以下略)
なお、実際の会見の模様を動画で視聴してみれば分かりますが、小野田経済安保大臣は、所管外の事柄が絡むのであくまでも個人的な意見であることも付け加えています。大臣が「観光は国交省」「ペルソナ・ノン・グラータに関しては外務省」といちいち言っており、筋の悪い質問をしているあの東京新聞の望月記者は相変わらずです。
あと、例によって「中共からの観光客が来なくなって観光業界はつぶれろと言うのか!」と食ってかかるアレな人がいそうですけど、これも私が先日書いた通りで、痛手をこうむるのは観光業界の中でもごく一部に限られると思います。「観光業に甚大な損害が!」と例によってオールドメディアが煽っていますが、実際に観光地で悲観している声が大きいわけではありません。
北京からの様々な威圧に対して、政府は「怖いよぉ。やめてよぉ。そんなに怒らないでよぉ」というしぐさを表向きは見せつつ、陰で笑っていればいいのですよ。しっかし、それにしても、あんな子供じみた恫喝で日本国民がビビるなどと本気で思ったのでしょうかねぇ。