冷静な目で
- 「備蓄米、20万トン追加放出へ 随意契約で大手小売りにも」〔共同通信〕 << 「Yahoo!ニュース」
絶え間なく手を打ってくるところは評価していいと思います。しかしながら〈小泉劇場〉化に対しては冷静な目で見るべきでしょう。
小泉農水大臣は、東日本大震災(2011年)や熊本地震(2016年)の際の備蓄米放出量を根拠にして必要備蓄量を考えているようですが、今はやはり南海トラフ沖地震や首都直下型地震を想定しておくべきでしょう。備蓄向けに暫定的な輸入増を検討すべきです。
また、このような短期的な政策と併せて、中長期的な農政改革も進めないといけません。農業とりわけ米作は食糧安保の観点からも重要であり特殊な扱いとなるものですが、だからといって、農業は利益追求の企業活動とは相容れないなどという甘ったれた態度をそのまま許し続けるのは正しくありません。