ちょっと実用的な英語の勉強を。

この看板は〈良い例〉です。同様の看板を立てる必要がある方は参考にしてください。

まず日本語で、

私道につき
観光客、ガイドツアー
の写真撮影や進入禁止
許可なく進入の場合、罰金1万円

──とあります。

そのあとに英語を併記する際、よく見かける〈悪い例〉では、日本語をそのまま英訳しようとするからおかしくなります。上記記事の〈良い例〉では、

Private road
Do not enter
Fine up to ¥10,000

──とシンプルにまとめてあります。直訳すれば「私道 / 入るな / 罰金1万円」ですね。もっと一般的な言い方としては、外国に行くとよく見かける “Private property / No trespassing” (私有地 / 侵入禁止)というのがあります。

日本語というか日本人のいけないところは、こういうとき「観光客、ガイドツアーの写真撮影‥‥」云々とやたらくどくど説明したがるところです。英語の警告看板は大事なことだけズバッと書けばいいですし、そうしたほうが伝わりやすいものです。補足説明がどうしても必要なときは、前ではなく後に付けます。

そういえば昨春、本山・東本願寺(真宗本廟)に上山した折、「関係者以外立ち入り禁止」という日本語をそのまま丁寧に頑張って英訳した〈間違っていないけれどおかしな例〉を見かけました。正確に覚えていませんが確か “Only persons concerned can enter” とか何とかそんな感じだったと思います。それを見ながら、こんなのはシンプルに “No entry” とか “Staff only” で済むのになぁ、と思ったものです。