埼玉県内の県公立高校の中になお残る男女別学校の共学化については、かれこれ20年近く前に、県の男女共同参画ナンチャラというのが「別学は人格形成の面からも問題があるから共学化すべき」とか提言したものだから、別学の生徒たちがブチキレて、特に県下の才媛集団たる浦和第一女子高が急先鋒となり「え、何よ、今わたしたちのことを『人格形成に問題がある』って言った? わたしたちを誰だと思ってるの? ちょっと知事さん、あいつらを何とかして」と土屋知事(当時)に直訴したりして、見事につぶしたものでしたが、最近になってまたその話が湧いてきたようです。

もちろん(これは当時から私はそう言っていたのですが)時代の流れというものはありますから、別学の県公立高校が共学化される方向は間違っていないと思います。ただし、当時も今も共学化を押し進めたがっている人たちは、自分たちのどこが間違っているのかが分かっていない(というか自分たちは絶対正しいに決まっているという前提で)話をするため、今回もまた共学化は進まないだろうなという気はします。

[市民団体の世話人は]共学化を訴える根拠として(1)誰に対しても開かれた公教育(2)男女共同参画の推進(3)性的少数者の権利擁護―を挙げ、「勉強するのに性別を問う必要はない。合理的な理由のない区別は差別だ」と主張した。
[Yahoo!ニュース]

言っていることがまるでハリウッドのポリコレですね。別に埼玉の県公立高校のほぼすべてが別学というわけではなく、別学はたった一部の12校しかないのですから、県公立高に入学すると別学を強要されるとかいうことではないのです。別学が嫌ならほかの学校に行けばいいだけの話でしょう。

繰り返しますが、私は共学化に反対しているわけではありませんよ。ただ、共学化推進ナンチャラの人たちの言うことが変だと言っているだけです。今も昔も。