煽り運転という犯罪
後ろの車に煽られてビビった運転手がカーブを曲がりきれずに車を横転させてしまい、煽った側がそれをTwitterで笑いものにしていたためアカウントが特定される、という出来事が先日ありました。
これは当然、煽った側が悪いのですけれども、中には少数ながら「煽られるほうにも問題がある。煽られるような運転をしていたのが悪い」などとアレなことを言っている人も見受けられて唖然とします。もちろん、例えば制限速度時速60キロの道を30キロぐらいでタラタラ走っていれば、おいこらということにもなりますが、制限速度40の所を40で走っていて咎められる筋合いなどありません。ましてや本件は峠道のカーブですから、速度をさらに落とすのが当然の場所です。
という話より以前に、そもそも煽り運転は犯罪です。こんなことは教習所で教わります。分かっていない奴は免許を返納しなさい。「煽られるほうにも問題がある」というのは「痴漢されるほうにも問題がある」「万引きされるほうにも問題がある」と同じで、全く理がありません。
さて、煽られた場合の対処法として、おとなしく路肩に車を止めてやり過ごす、という話を聞きます。しかし、自分は何ら悪いことをしていない善良な運転手なのに、犯罪者に道を譲るというのは道理にかないません。
私がいつもやっているのは、煽られたらさらに速度を落とす、という方法です。制限速度40の道を40ぐらいで走っているときに煽られたら、35〜37まで落とします。後続車が十分な車間距離をとってくれないのであれば、その車間距離に合わせた速度にまで落とす必要がありますからね。これは運転する者の義務でしょう。
速度を落とすと、煽り屋がますますイラつくのが分かるので、なかなか愉快ですよ。ハイビームをかけてきたら、ミラーの防眩機能をポチッとやって涼しく無視。うまくすれば煽り屋が無理に追い越そうとして自損事故を起こしてくれるのではないかと、毎度期待しますが、残念ながら今までそういう場面を目撃するには至っていません。馬鹿が馬鹿らしく自滅する様を一度くらいは見てみたいものです。