あっちが見習うという話なのに
こういうことを言う人が湧いてきそうな気はしていましたよ。やはりという感じです。
21世紀の今日、植民地支配と奴隷制について、過去に遡って責任を問い、反省する世界史的な流れが起こっている。日本もこの態度を見習うべきと思う。 https://t.co/r4alqW9e1f
— 志位和夫 (@shiikazuo) November 1, 2023
大概の人には分かりきっていることだとは思いますがそうでない人のために簡単に言うと、日本の場合は過去に統治していた地域、具体的には朝鮮半島について、そういった清算は1965年に決着がついていますし、さらにその後も折に触れて反省や詫びを述べてきています。一方で、欧米諸国は旧植民地に対してそういったことをしていないため、謝罪や賠償をすべきではという論が最近になって一部で出てきているにすぎません。どちらかといえば、欧米諸国のほうが日本を少し見習おうかという話です。
つまり、志位の言うことはいささかの曇りもなく隅から隅まで間違っています。
さらに言うと、欧米諸国が旧植民地に対して賠償を行うとなった場合、対象となる国の政府が腐敗していたりすることが少なくなく、みだりに金を払ったりしていいのかどうかという問題も言われています。イギリスのチャールズ国王がこのたびケニアを訪問して植民地時代のことに言及できたのは、現在のケニアが比較的まともな国として機能しているからですが、そうでない国も結構あるのですよね。