先日、部屋に置いてある時計がピピピピとアラーム音を鳴らして止まらなくなりました。そのうち液晶画面が点滅し始め、なおもアラーム音が鳴り続けます。さてこれは壊れたか、買い替えなければ、と思ったのですが、ふと、あるいはもしかしてと思い、電池を新品に入れ替えてみたら、正常に動くようになりました。

故障より先に電池切れ等を疑うのは家電の基本のキではないかと言われれば、全くその通りとしか応えようがありません。ただ、近頃の家電は中途半端に賢いから困るのです。電池が弱ってくれば、液晶の表示が徐々に薄くなり、時計が遅れて合わなくなり、といった諸症状を見せてくれるものと考えるのがわれわれ昭和の人間です。ところが、最近の家電はそういう症状を見せず、いきなりアラーム音を鳴らしっぱなしにしたりするものですから、故障を疑ってしまうのです。スマホやタブレットぐらいになれば、バッテリー警告サインが点灯したりするのですがね。

さて、電池を入れ替えて正常運転に復帰した時計ですけれども、これは電波時計というやつです。時刻調整用の電波を発信する基地は、羽金山(福島県)と大鷹鳥谷山(福岡・佐賀県境)の2カ所にあるそうでして、うちからは圧倒的に羽金山のほうが近いのに、なぜか部屋の時計は大鷹鳥谷山の電波ばかり拾ってきます。なぜなのか分かりません。たまたま周囲の環境で北東方向からの電波が拾いにくいのかもしれません。