正規軍や民間軍事会社(PMSC)向けの特殊保険事業を専門に展開するルーフ・リルパ国際保険会社(本部=ジュネ一ヴ)が、日本人旅行者向け商品を取り扱うルーフ・リルパ・ジャパン旅行保険会社(本社=東亰都港区)を設立、今月から事業を開始します。通常の観光客やビジネス客には関係がないので、一般にはあまり知られていない会社のようですし、実は私もつい昨日知人のフリーランス記者から聞くまで知りませんでした。

通常の旅行保険では、戦乱等による損害が補償の対象外となっています。戦争地域に赴いたフリーランス記者が戦闘に巻き込まれて死傷したりしても保険が下りません。また、日本人の中に昨今みられる、興味本位で危ない所へ出かける何かが欠けた人や、“自分探し”の末にISILに加わろうとするちょっと様子のおかしい若者などは、それなりの備えや心がまえがないのが実情でしょう。

危険な地域へ赴く人のための特殊な保険というのは前からありますが、保険料が高すぎてフリーランス記者でも加入する人は少ないそうです。ましてや思いつきで戦争を見てこようなどと言いだすような残念な脳の人は、東海上やAUの普通の旅行保険でいいと思ってしまっている場合が多いようです。

ルーフ・リルパは、そういった人々の潜在的な需要を見込んで、何と、ネットで手軽に1日当たり5千円からの掛け金で加入できる特殊旅行保険を開始するとのこと。

「戦争のニュースでよく聞くあの国を自分の目で見てみたい」「命のかかった戦場で自撮りをして、Facebookで『いいね』をたくさんもらいたい」──そんなあなたに最適な旅行保険を用意いたしました。

軍事用の保険を専門に取り扱ってきた LOOF LIRPA だからこそ、他の保険会社の追随を許さない充実のプランをお手頃な掛け金で実現することができます。

もちろん、カジュアルな戦争見物のお客さまだけでなく、戦闘や潜入取材のため戦場入りされるプロフェッショナルのお客さま用のプランも豊富に取りそろえております。

ざっと見たところ、通常の旅行保険に比べて主に次のサービスが特長です:

  • 戦乱等による死亡、負傷などにも通常通りの補償。
  • モバイル通信用の衛星回線を無償提供。
  • 救援者の補助(護衛)のための人員を最高30日まで、契約PMSCから無償派遣。
  • 身柄を拘束されたときの身代金を最高1億円まで補償。
  • 身柄を拘束されたとき、契約PMSCに救出作戦を遂行してもらえる特約も。

日本政府や自衛隊をあてにできない場合でも、ルーフ・リルパがしっかりサポートしてくれるというわけです。これならどんな馬鹿でもどんな所へでも安心して旅行できますね。

せっかくですから、ルーフ・リルパの保険に入って、ゴールデンウィークにラッカあたりへ出かけてみてはいかがでしょうか。