「嘘は嘘であると見抜ける人でないと[掲示板を使うのは]難しい」というのは「2ちゃんねる」初代管理人の西村博之氏の名言ですが、時代が掲示板からSNSへと移ってもこれは基本的に変わっていません。むしろ、ネットが趣味の世界であった時代より、ネットの裾野が広がった今の時代こそ、この言葉は意味を持つでしょう。

ネットの裾野が広がったことにより、ネットには“嘘は嘘であると見抜けない人”が増えてきました。とりわけ2011年3月11日以降、Twitterにそういう“無垢な人々”が大量に流入してきました。センセーショナルなツイートが流れてくると、裏も取らずリンク先も確認せずに脊髄反射でリツイートする、そんな人たちです。

そして、日常にネットがある中で育った世代が記者になると、足を運んで取材するという記者本来の仕事をしなくなり、Twitterで“情報収集”をするようになってしまいました。もちろんTwitterでも情報は集められますが、Twitterで集まる情報はしょせん“Twitterの情報”でしかない、という当たり前のことが記者ですら分からなくなってしまったようです。これではもはや、論文に「ウィキペディア」をコピペするような学生を笑えません。