週間天気予報にヤバい予想気温が出てくる季節となりました。業者によって差が出るのですが、私がいつも見ている「ウェザーニュース」ではかなり厳しい冷え込みの予報を出しています。

そして、この時期になるといつも思うのが、アイドリングストップ条例なんか誰が守るかボケ、ということですよ。冷え込んでいるのに暖機なしで車を出すなんて、とんでもないですからね。

今時の車は暖機をしなくても問題ないと言う人も少なくありません。ですが、それは、アスリートは体がきたえられているから準備運動はいらないと言っているようなものです。まあ、間違いではないかもしれませんが、アスリートが聞いたら怒りますよ。寒いときでも車の暖機はいらないだなんて、整備士なら言わないでしょう。というか、それこそ今時の車なら昔ほどひどい排ガスも出さないですから、暖機のアイドリング程度なら問題ないでしょうに。

発進前にアイドリングで暖機しなくても、走りだして最初の2、3分は暖機を兼ねた徐行運転にすればいい、なんて言う人もいるようですね。えっと、車を出してすぐ法定速度60キロの国道バイパスに入るときなんかはどうしろと? あるいは、出発していったん200メートルぐらい先の店に立ち寄る用事があるときなど、結局エンジンを30秒ほどかけただけで切れと?

しかしまあ、あのくだらない条例、一体どこの自治体が最初に始めたのやら。ええ、わが埼玉県にもありますよ。守る気なんかさらさらありませんが。

そもそも今の季節に限らずアイドリングストップを励行すれば、バッテリーの寿命を縮めるのはもちろん、車自体も寿命が縮まって産業廃棄物と化すまでの期間が短くなり、環境への負荷が増えます。アイドリングストップによるエミッション削減効果について官公庁の出しているデータも、何だか恣意的な感じがしますしね。

まあ、車を大事にする気がない人は、せっせとアイドリングストップでもなんでもやってください。